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昨今のSaaS議論はオープンシステムの揺籃期・普及期とよく似ている

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オープンシステムは、当初技術系のUNIXワークステーションとして普及し、1990年初頭には部門別の情報系に2階層のC/Sとして普及し、更に企業の基幹系にも普及しました。
そして3階層のWebシステムへと発展しました。
1990年初頭には、オープンシステムは近い将来、総てのメインフレームを凌駕するとか、オープンシステムは情報系だけで、基幹系には使えないなどの議論が沸騰しました。

昨今のSaaS議論はオープンシステムの揺籃期・普及期とよく似ています。
システムを「使用」するSaaSは、近い将来総ての「所有」を凌駕するだろうとか、セキュリティやカスタマイズの限界、コスト面からSaaSの普及は限定的だろうとかの議論が行なわれています。

今は、SaaSと名付けていいのか少々怪しいメール、スケジュール、帳票作成ツール等と、セールスドットコム等のCRM系のサービスが中心ですが、ERP等の基幹系にも必ず普及すると思います。

但し、総ての「所有」が「使用」に置き換わる訳でもないと思います。
今でもメインフレームのシステムが完全には無くならないように。

Gartnerは、新規ソフトウェアの売上全体に占めるSaaSの比率は2005年の5%から2011年には25%に達すると予想していますが、私の肌感覚にも合う数字です。

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