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【図解】コレ1枚でわかる従来の機械学習とディープ・ラーニングの違い

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従来の機械学習は、「規則や関係を見つけるための着目点」すなわち「特徴量」を人間が決め、それに基づいて計算処理し、人間が結果(評価データ)を見て、うまく分類できるように特徴量を調整していました。しかし、ディープラーニングでは、その必要がありません。最適な特徴量をデータから見つけ、自動的に最適値を見つけ出します。

例えば、ベテランの職人がものづくりをする現場を想像してください。私たちは、道具の使い方、力加減、タイミングといった目に見える道具の使い方に着目し、その匠の技に感動するでしょう。しかし、見た目には分からない他の「何か」が、素晴らしい成果を生みだしているのかも知れません。職人に説明を求めても、たぶんうまく説明できないでしょう。

ディープラーニングはそんな「説明できない特徴量」も、データの中から見つけ出してくれます。例えば、次のようなことです。

  • 品質検査のベテランは、素人には気付かない些細な不良を見つけ出す。
  • 保守技術者は、機械の運転データから異常に気付き故障を未然に防ぐ。
  • 警察官は、犯罪の発生場所やタイミングを長年の経験や勘で予想する。

うまく説明できないけれど、分類や識別、判断に大きな影響を与える特徴量はいろいろとあります。ディープラーニングは、そんな見た目には分からない、あるいは気付くことの難しい特徴量を、人間が教えることなくデータから見つけてくれるところが画期的なところなのです。

「人間が教えなくても、データさえ入力すれば、あらゆる事象の規則や法則、特徴を見つけ、分類整理できるようになる」

ニューラル・ネットワークの進化形として登場したディープ・ニューラルネットワーク、これを使ったディープラーニングが注目されるのは、この点にあります。人間は、言葉を使って伝えられることよりも多くのことを知っています。マイケル・ポランニーは、これを「暗黙知」と呼びました。ディープラーニングもまた、そんな暗黙知を見つけ出し、使えるようにしてくれます。

先に解説した「スケーリング則」に従い、今後さらに性能は高まり、その利用範囲も拡がっていくでしょう。

新入社員のための「1日研修/1万円」

今年で8年目を迎える恒例の"新入社員のための「1日研修/1万円」"の募集を始めました。

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社会人として必要なITの常識を学び、ITに関わることのやり甲斐を考える

ChatGPTや生成AIの登場でビジネスの前提が大きく変わってしまいました。DXもまた再定義を余儀なくされています。アジャイル開発はもはや前提となりました。しかし、ChatGPTに代表される生成AIが何か、何ができるのかも知らず、DXとデジタル化を区別できず、なぜアジャイル開発なのかがわからないままに、現場に放り出されてしまえば、自信を無くしてしまいます。

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ITについての前提知識は不要です。ITベンダー/SI事業者であるかどうかにかかわらず、ユーザー企業の皆様にもご参加頂けます。

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これからの営業の役割や仕事の進め方を学び、磨くべきスキルを考える

ChatGPTの登場により、ビジネス環境が大きく変わってしまいました。もはや、お客様からの要望や期待に応えて、迅速に対応するだけでは、営業は務まりません。お客様の良き相談相手、あるいは教師となって、お客様の要望や期待を引き出すことが、これからの営業には求められています。

AIやテクノロジーに任せるべきことはしっかりと任せ、人間の営業として何をすべきか、そのためにいかなる知識やスキルを身につけるべきなのか。そんな、これからの営業の基本を学びます。また、営業という仕事のやり甲斐や醍醐味についても、考えてもらえる機会を提供致します。

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