【図解】コレ1枚でわかるAIの分類方法(1):AIとAGI
私たちが、普段「AI」と呼ぶのは、「特定の領域に特化した知的作業を行うプログラム」のことです。これに対して、「全ての領域をカバーする知的処理を行うプログラム」を開発しようとの取り組みも進められています。これは、「AGI(Artificial General Intelligence)/汎用型人工知能」と呼ばれ、AIとは区別しています。この違いをはっきりとさせるために「AI」を「特化型人工知能(Narrow AI)」と呼ぶ場合もあります。
特化型人工知能(Narrow AI、以下AI)
特定の領域に特化した知的作業を行います。例えば、顔認識、音声認識、囲碁、自動運転などです。特定の知的作業では、人間よりも優れた性能を発揮することがありますが、その範囲外では使えません。また、人間がどのような知的作業をさせたいかを決め、必要なデータやプログラムを人間が与え、訓練する必要があります。
汎用型人工知能(AGI)
人間のように、全ての領域をカバーする知的作業に対応できます。新しい知的作業の領域に適応する必要が生じれば、自らデータを集めて学習(自己学習)します。また、人間同様に広範な知識を組合せた知的作業をこなす能力を持ち、状況に応じた柔軟な思考や未知の問題に対処できる能力もあります。
いまの段階では、AGIは理論上の概念です。なお、生成AIやこの技術を支える基盤モデル(後述)は、汎用的な知的作業がこなせるという点で、AGIと同様の特徴を持っているように見えますが、自己学習機能はなく、データの取得や学習は、人間に依存しているので、「特化型AI」に分類されます。
そんなAGIは、技術的なハードルが高く、未だ実現していませんが、近い将来実現する可能性はあります。そうなったとき、社会のあり方は、大きく変わるはずです。また、人間は人間とは異なる知性に遭遇することで、改めて人間の知性とは何かという根源的な課題に向きあうことになるでしょう。
いずれにしても、AGIが実現するまでの間に、どのようにAGIと付き合っていけばいいのかを議論しておく必要がありそうです。
【間もなくし締め切り】次期・ITソリューション塾・第46期(2024年5月15日[水]開講)
ChatGPTをはじめとした生成AIの登場から、わずか1年半で、IT界隈の常識が一気に変わってしまいました。インターネットやスマートフォンの登場により、私たちの日常が大きく変わってしまったことに匹敵する、大きな変化です。いま社会は大きな転換点を迎えています。
システムの開発や運用、さらには様々なシスカテム案件が、「AI前提」となりつつあります。これに対処できるかどうかが、企業や個人を問わず、格差につながっていくことは、紛れもない現実です。ITベンダー/SI事業者の皆さんにとっては、これまでのビジネスの前提が失われ、既存の延長線上で事業を継続することは、難しくなるでしょう。また、ユーザー企業の皆さんにとっては、内製化を加速させるチャンスが到来したとも言えるでしょう。
ITに関わる仕事をしている人たちは、この変化の背景にあるテクノロジーの進化を正しく理解し、自分たちのビジネスに、あるいは、お客様への提案に、活かす方法を見つけなくてはなりません。
ITソリューション塾は、そんなITの最新トレンドを体系的に分かりやすくお伝えするとともに、ビジネスとの関係やこれからの戦略を解説し、どのように実践につなげればいいのかを考えます。
次のような皆さんには、きっとお役に立つはずです。
- SI事業者/ITベンダー企業にお勤めの皆さん
- ユーザー企業でIT活用やデジタル戦略に関わる皆さん
- デジタルを武器に事業の改革や新規開発に取り組もうとされている皆さん
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- 期間:2024年5月15日(水)〜最終回7月24日(水) 全10回+特別補講
- 時間:毎週(水曜日*原則*) 18:30〜20:30 の2時間
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新入社員のための「1日研修/1万円」
今年で8年目を迎える恒例の"新入社員のための「1日研修/1万円」"の募集を始めました。
社会人として必要なITの常識を学び、ITに関わることのやり甲斐を考える
ChatGPTや生成AIの登場でビジネスの前提が大きく変わってしまいました。DXもまた再定義を余儀なくされています。アジャイル開発はもはや前提となりました。しかし、ChatGPTに代表される生成AIが何か、何ができるのかも知らず、DXとデジタル化を区別できず、なぜアジャイル開発なのかがわからないままに、現場に放り出されてしまえば、自信を無くしてしまいます。
そんな彼らに、いまのITの常識をわかりやすく、体系的に解説し、これから取り組む自分の仕事に自信とやり甲斐を持ってもらおうと企画しました。
お客様の話していることが分かる、社内の議論についてゆける、仕事が楽しくなる。そんな自信を手にして下さい。
【前提知識は不要】
ITについての前提知識は不要です。ITベンダー/SI事業者であるかどうかにかかわらず、ユーザー企業の皆様にもご参加頂けます。
これからの営業の役割や仕事の進め方を学び、磨くべきスキルを考える
ChatGPTの登場により、ビジネス環境が大きく変わってしまいました。もはや、お客様からの要望や期待に応えて、迅速に対応するだけでは、営業は務まりません。お客様の良き相談相手、あるいは教師となって、お客様の要望や期待を引き出すことが、これからの営業には求められています。
AIやテクノロジーに任せるべきことはしっかりと任せ、人間の営業として何をすべきか、そのためにいかなる知識やスキルを身につけるべきなのか。そんな、これからの営業の基本を学びます。また、営業という仕事のやり甲斐や醍醐味についても、考えてもらえる機会を提供致します。