オルタナティブ・ブログ > ITソリューション塾 >

最新ITトレンドとビジネス戦略をわかりやすくお伝えします!

神社の杜のワーク・プレイス 8KUMO 壁の下地も仕上がりました

»

IMG_2449.jpeg

壁の下地もほぼ終わり、いよいよ漆喰を重ねて、壁を仕上げます。

IMG_2437.jpeg

「漆喰」とは、珊瑚の化石である石灰石を焼いて「消石灰(水酸化カルシウム)」にし、これに糊やスサ(主に植物繊維)を加えて、水で練ったものです。

漆喰を使った壁は、二酸化炭素を吸収することで徐々に石灰石へと戻り固まっていきます。それには、100年を超える長い時間がかかると言われ、時間をかけてゆっくりと呼吸をしながら固まっていくことで、空気を浄化して、建物も堅牢にしてゆきます。また、冬場の「乾燥」や夏場の「湿気」を防ぐ調湿機能にも優れ、年間通じて部屋の湿度を快適に調整してくれます。

昔ながらの「蔵」の内壁にも漆喰が使われているのは、この調湿機能によって、収蔵品を湿気や乾燥から守るためです。また、古くからお城や武家屋敷の壁によく使われていました。高い明光性を持ち、月の光に反射する白壁で防犯対策、燃えないことによる防火対策のためだといわれています。

IMG_2438.jpeg

石場建て、木組み、そして、漆喰と日本の伝統的な匠の技が、この建物には使われています。神社の杜への敬意と、なによりもここを使って頂く皆さんが、大自然と一体となれるようにと、そんな建物にしました。

今日から、森の中に電源ケーブルやLANケーブルを敷設する工事が始まります。森の中の3ヶ所に屋外のアクセスポイント(AP)を設置し、どこからでもWiFiが使えるようにします。最初は、森に人工物を設置したくないと考え、木に直接取り付けるつもりでしたが、木の成長が早く断線やAPの脱落も懸念されることから、目立たないようなポールを立てることにしました。

建屋の完成は、8月の半ばになりそうです。本当は、夏休みシーズンには皆さんに使って頂きたかったのですが、資材の調達が予想外にかかってしまい、遅れてしまいました。木材は、この森で伐採したものや、八ヶ岳山麓、木曽などの100%国産材なのですが、コロナ禍やウクライナ戦争の影響により、国産材も取り合いで、調達が遅れてしまいました。また、給湯器やWiFiなどは、半導体不足、便器や洗面器もまた、海外で作られていて、その調達にも手こずりました。日本という国が、世界経済のメカニズムに、大きく依存していることを図らずも知ることになりました。

それでも職人さんたちは、粛々と仕事を進めてくれています。

IMG_2446.jpeg

この時期でも、この八ヶ岳南麓、標高1000mでは、朝は20度を下回ることもしばしばです。この時間帯での相対湿度は比較的高く、しっとりとした清涼感を感じます。昼間の陽射しは、それなりに夏の厳しさですが、空気は乾燥し、森を抜ける風は、とても心地よく、クーラーは必要ありません。そんな8KUMOがまもなくスタートします。

【最終回】9月7日・新入社員のための「1日研修/一万円」

最終回・9月7日(水)募集中

社会人として必要なデジタル・リテラシーを学ぶ

ビジネスの現場では、当たり前に、デジタルやDXといった言葉が、飛び交っています。クラウドやAIなどは、ビジネスの前提として、使われるようになりました。アジャイル開発やDevOps、ゼロトラストや5Gといった言葉も、語られる機会が増えました。

そんな、当たり前を知らないままに、現場に放り出され、会話についていけず、自信を無くして、不安をいだいている新入社員も少なくないと聞いています。

そんな彼らに、いまのITやデジタルの常識を、体系的にわかりやすく解説し、これから取り組む自分の仕事に自信とやり甲斐を持ってもらおうというものです。

【前提知識は不要】

ITについての前提知識は不要です。ITベンダー/SI事業者であるかどうかにかかわらず、ユーザー企業の皆様にもご参加頂けます。

Comment(0)