【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド[増強改訂版]
「クラウド・コンピューティングを知らない人は手を挙げてください。」
講義の折にこんな質問をすると、誰も手を挙げる人はいません。それほど、この言葉は、私たちの日常に溶け込んでいます。ところが、「クラウド・コンピューティングとは何かを説明してください」と指名すると、うまく説明できる人はごくわずかです。ましてやクラウドによって、これまでできなかった何ができるようになるのかを説明できる人はさらに限られてしまいます。
「言葉」を知っていることと、その"意味や価値を知っている"こととは大違いです。意味や価値が分からなければ、それを活かすアイデアは生まれません。 "うまく説明できる"となるとハードルはもっと上がります。それができなければ、あなたの提案や企画に説得力を持たせることはできません。
「言葉を知っている」だけの知識を、「実践で使える」知識に変えてゆきたい。このたび出版した拙著「【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド[増強改訂版]」で、そんなお手伝いをしたいと思っています。
こんな時にも、きっとお役に立つはずです。
「うちもIoTで何かできないのか?」
そんな社長のひと言に、さてどうしたものかと頭を抱えてはいないでしょうか。そこで、IoTとは何かを調べてはみたものの、はっきりとした定義は見つかりません。そもそも何がIoTなのかがよく分かりません。それも当然のことで、IoTというテクノロジーはありません。IoTとは、ビジネスを組み立てる枠組みなのです。では、それはいったいどのようなものでしょうか。そんなIoTをビジネスに取り込むとはどういうことなのでしょうか。
「人工知能が雇用を奪う、やがて人類を支配する!」
そんな時代が来るとメディアは騒ぎ立てています。そして、そんなことになったら大変なことになると心配する人たちがいます。しかし、本物の「人工知能」は存在もしていないし、それを実現する見通しもたってはいないのです。しかし、人工知能に関わる技術は私たちの生活やビジネスを大きく変えようとしています。人間と機械の関係や役割も変わらなくてはなりません。では、人工知能とは一体何者なのでしょうか。どのように使いこなせばいいのでしょうか。
本書で、その答えを見つけてください。
IoTや人工知能の他にも、アジャイル開発やDevOps、コンテナやマイクロサービス、ブロックチェーンやドローンなど、様々なITに関わる言葉が巷にあふれています。聞いたことがある、「言葉」は知っているという方は多いと思います。けれども、それがどのような意味で、私たちの社会やビジネスにとってどんな価値があるのか、それらはお互いにどのような関係にあり、役割分担しているのかとなると、うまく説明できないという人もまた少なくないと思います。
あなたがITベンダーに勤めているのなら、自社の製品やサービスは説明できても、こんな世の中の常識を知らず説明もできないでは、お客様は不安に思ってしまいます。あなたが情報システム部門で働いているのなら、未来を見越した自社システムの改革を進めることはできません。あなたが事業部門でITを活かした事業の差別化を推し進めなければならない立場にいるのなら、どのようなテクノロジーを味方にすればいいのかが分かりません。
本書では、そんなITの最新トレンドに関わるキーワードを「辞書」ではなく「物語」として体系的に整理し、歴史的背景やビジネスとの関わりを踏まえながら解説します。また、そんなITの最新トレンドを知るために押さえておきたいITの基礎知識も巻末に掲載いたしました。さらに提案書や企画書、あるいは勉強会ですぐに使えるロイヤリティ・フリーのプレゼンテーション資料(パワーポイント)×120枚もダウンロードできるように致しました。実践に使って体験的に知識を定着させてください。
次のような皆さんに本書を使って頂ければと思っています。
- IT業界の最前線で仕事をする人たちに即戦力の知識と提案書の素材をご提供します。
- 自社の経営や事業にITを活用してゆきたい人たちに、いまのITにできることをわかりやすく解説し、企画書を作るための材料を提供します。
- これからを担う新入社員の皆さんに、ITの価値と可能性、その活かし方を解説します。
- 就活で忙しい学生の皆さんに、社会人の常識としてのITの基礎と最新動向を勉強するための教材を提供します。
- ITに関わる仕事を長年しているけれど最新の動向についてゆけず「まずいなぁ」と感じているベテランの皆さんに、改めてITの基礎を再確認し、加えて即戦力の知識をご提供します。
本書は、2015年3月に出版した「【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド」を全面的に改定したものです。初版からわずか2年しか経ってはいませんが、ITの最新事情は大きく変わりました。特にIoTや人工知能については、その進化はめざましく、実用の現場での普及が急速に拡がっています。
またクラウドの一層の普及により、IT利用の常識も大きく変わりました。これに伴い、情報システムの開発や運用のあり方も変わりつつあります。アジャイル開発やDevOps、マイクロサービスやサーバーレスといった言葉は、そんな文脈から使われるようになった言葉です。
そんな時代の変化を踏まえ、新しく書き起こしたのが本書です。前書と一部重複する部分もありますが、大半は新たに書き起こした内容で、キーワードの数も大幅に増えています。
また最新トレンドを理解するために、これだけは知っておきたいITの基礎知識も巻末に掲載いたしました。情報システムの3階層、インターネットの仕組み、ERPやSCM、CRMやPLMなどのエンタープライズ・アプリケーションについての常識を知らないままに、「最新」だけを追い求めても、実践の現場では役に立ちません。これからITに関わる人たちにとっては入門書としても役に立つでしょう。
「知っている」から「説明できる」へ変えてゆく。そして実践で「使える」をサポートする。本書で、そんなお手伝いをしたいと思います。
ご一読頂ければ幸いです。
【受付開始】ITソリューション塾・東京/大阪/福岡
「IoTやAIで何かできないのか?」
「アジャイル開発やDevOpsでどんなビジネスができるのか?」
「うちの新規事業は、なぜなかなか成果を上げられないのか?」
あなたは、この問いかけに応えられるでしょうか。
「生産性向上やコスト削減」から、「差別化の武器としてビジネスの成果に貢献」することへとITは役割の重心を移しつつあります。そうなれば、相手にするお客様は変わり、お客様との関係が変わり、提案の方法も変わります。そんな時代の変化に向き合うためのお手伝いをしたいと思っています。
東京での開催は5月16日(火)からに決まりました。また、大阪では5月22日(月)からとなります。さらに福岡は7月11日(火)からを予定しています。
詳細日程や正式なお申し込みにつきましては、こちらをご覧下さい。
ITソリューション塾では、IoTやAI、クラウドといったテクノロジーの最前線を整理してお伝えすることはもちろんのこと、ビジネスの実践につなげるための方法についても、これまでにも増して充実させてゆきます。
また、アジャイル開発やDevOps、それを支えるテクノロジーは、もはや避けて通れない現実です。その基本をしっかりとお伝えするよていです。また、IoTやモバイルの時代となり、サイバー・セキュリティはこれまでのやり方では対応できません。改めてセキュリティの原理原則に立ち返り、どのような考え方や取り組みが必要なのか、やはりこの分野の第一人者にご講義頂く予定です。
2009年から今年で8年目となる「ITソリューション塾」ですが、
「自社製品のことは説明できても世の中の常識は分からない」
当時、SI事業者やITベンダーの人材育成や事業開発のコンサルティングに関わる中、このような人たちが少なくないことに憂いを感じていました。また、自分たちの製品やサービスの機能や性能を説明できても、お客様の経営や事業のどのような課題を解決してくれるのかを説明できないのままに、成果をあげられない営業の方たちも数多くみてきました。
このようなことでは、SI事業者やITベンダーはいつまで経っても「業者」に留まり、お客様のよき相談相手にはなれません。この状況を少しでも変えてゆきたいと始めたのがきっかけで、既に1500名を超える皆さんが卒業されています。
ITのキーワードを辞書のように知っているだけでは使いもものにはなりません。お客様のビジネスや自社の戦略に結びつけてゆくためには、テクノロジーのトレンドを大きな物語や地図として捉えることです。そういう物語や地図の中に、自分たちのビジネスを位置付けてみることで、自分たちの価値や弱点が見えてきます。そして、お客様に説得力ある言葉を語れるようになるのだと思います。
ITソリューション塾は、その地図や物語をお伝えすることが目的です。
ご参加をご検討頂ければと願っております。
最新版(4月度)をリリースしました!
ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA
新入社員のための「最新トレンドの教科書」も掲載しています。
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*クラウドについてのプレゼンテーションをインフラ編から独立させました。
*使いやすさを考慮してページ構成を変更しました。
*2017年度新入社員研修のための最新ITトレンドを更新しました。
*新しい講演資料を追加しました。
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クラウド・コンピューティング (111ページ)
*「インフラとプラットフォーム編」より分離独立
【新規】クラウドによるコスト改善例 p101-108
開発と運用(68ページ)
【新規】管理運用の範囲 p.37
【新規】サーバーレスの仕組み p.40
インフラとプラットフォーム(211ページ)
*クラウドに関する記述を分離独立
【新規】多様化するデータベース p.127
【新規】クラウドデータベース p.156-158
IoT(101ページ)
【新規】IoTはテクノロジーではなくビジネス・フレームワーク p.16
【新規】LPWA主要3方式の比較 p.52
人工知能(103ページ)
【新規】自動化と自律化が目指す方向 p.14
【新規】操作の無意識化と利用者の拡大 p.21
【新規】自動化・自律化によってもたらされる進歩・進化 p.22
テクノロジー・トピックス (51ページ)
【新規】RPA(Robotics Process Automation) p.17
サービス&アプリケーション・基本編 (50ページ)
*変更はありません
ビジネス戦略(110ページ)
*変更はありません
ITの歴史と最新のトレンド(14ページ)
*変更はありません
【新入社員研修】最新のITトレンド
*2017年度版に改訂しました
【講演資料】アウトプットし続ける技術〜毎日書くためのマインドセットとスキルセット
女性のための勉強会での講演資料
実施日: 2017年3月14日
実施時間: 60分
対象者:ITに関わる仕事をしている人たち
【講演資料】ITを知らない人にITを伝える技術
拙著「未来を味方にする技術」出版記念イベント
実施日: 2017年3月27日
実施時間: 30分
対象者:ITに関わる仕事をしている人たち
詳しくはこちらから
新刊書籍のご紹介
未来を味方にする技術
これからのビジネスを創るITの基礎の基礎
- ITの専門家ではない経営者や事業部門の皆さんに、ITの役割や価値、ITとの付き合い方を伝えたい!
- ITで変わる未来や新しい常識を、具体的な事例を通じて知って欲しい!
- お客様とベンダーが同じ方向を向いて、新たな価値を共創して欲しい!
斎藤昌義 著
四六判/264ページ
定価(本体1,580円+税)
ISBN 978-4-7741-8647-4Amazonで購入
人工知能、IoT、FinTech(フィンテック)、シェアリングエコノミ― 、bot(ボット)、農業IT、マーケティングオートメーション・・・ そんな先端事例から"あたらしい常識" の作り方が見えてくる。