【図解】コレ1枚でわかる特化型人工知能と汎用型人工知能
人工知能の進化には、ここ数年目を見張るものがあります。例えば、画像認識では、画像の中に何が写っているかを識別する能力は、既に人間の能力を超える成果が示されています。その技術を使って、CTやレントゲンの映像から病巣を見つけ出す、あるいは防犯カメラに写った来店客の挙動から窃盗の可能性を察知するなどの実用例も登場しています。また、音声認識では、異なる言語同士の対話をリアルタイムで翻訳するサービスが登場しました。さらに、対話応答の分野では、AmazonのEchoやAppleのSiriのように自然な言葉で語りかけるだけでエアコンを操作する、オンラインで買い物をする、好きな音楽を再生するなどのことができるようになっています。
このように、人工知能は特定の知的作業領域において、既に人間の能力を凌駕するほどの実力を示しています。
しかし、その成果は、ここに示したような特定の知的作業を専門にこなす「特化型人工知能」です。人間のようにひとつの脳で画像認識や音声認識、対話応答ができ、それらを組み合わせた高度な知的作業をこなせる能力はありません。また、人間の脳には自分が何ものかという「自己理解」、自分が何をしているのかが分かる「意識」、興味を持ち自らの行動を選択する「意欲」などがあるわけですが、そのような能力は未だ人工知能で実現できていません。
例えば、Googleの人工知能"Alpha Go"が囲碁の世界チャンピオンに勝ちましたが、Alpha Go自身が、その勝利を励みとして自らの能力を他の分野でも活かしていこうと意欲を持ち、自らに課題を課して能力を拡げ、磨いてゆこうという「意志」は持ちません。
Alpha Goは、囲碁という分野では人間を凌駕する能力を発揮した「特化型人工知能」ですが、だからといって人間の脳の機能を全て代替できるわけではないのです。
ただ、人間の脳全体の仕組みを解明し、同様の機能を持つ「汎用型人工知能」を実現しようという取り組みもすすんでいます。将来的には、意志を持ち自ら課題を発見し、自律的に能力を高めてゆく人工知能が登場するかもしれません。ただ、いまの段階では、まだまだハードルが高いのも現実と言えるでしょう。
【最新版】最新のITトレンドとビジネス戦略【9月版】
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最新版【2016年9月】をリリースいたしました。
今回は全資料について、ノートへの解説を追加しています。また、更新履歴が増えすぎたことで、ダウンロードボタンが押しにくいというご指摘をいだき、過去の履歴を別ファイルに集約して、すっきりさせました。
【インフラ&プラットフォーム編】(295ページ)
内容的に古くなったページを削除し、新たなページを追加、ノートの解説も増やしました。
【新規】「セキュリティが不安でパブリック・クラウドは使えない」は本当か? p.79
【新規】サーバー利用形態の歴史的変遷 p.160
【新規】SDIの求められる必然性 p.162
【新規】サーバー仮想化の3つのメリット p.188
【アプリケーション&サービス編】(256ページ)
人工知能関連のチャートを大幅に追加、解説(文章)付きスライドも増やしています。内容の古いチャートは削除しました。
【新規】「自動化」から「自律化」への進化 p.139
【新規】人工知能・機械学習・ディープラーニングの関係 p.147
【新規】「記号処理」から「パターン認識」へ p.152-153
【更新】ディープラーニングの画像認識能力 p.160
【新規】シンギュラリティの意味 p.184-185
【新規】システム資産・運用の歴史的変遷 p.232
【新規】汎用目的技術 p.254
【新規】PC誕生の歴史 p.255
【ビジネス戦略編】(94ページ)
記載内容が古いチャートを削除し、解説文付きのチャートを増やしました。
【新規】デジタル・トランスフォーメーションの意味 p.4
【新規】テクノロジーが変える社会基盤 p.8
【新規】"uberlist"になるための実践ステップ p.12
【新規】バイモーダルITと人材のあり方 p.73
【新規】求められるスキルの転換 p.74
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