アウトプット思考のすすめ
週日は毎朝ブログを書いています。テクノロジーのこと、ビジネスのこと、人材育成のこと、いろいろと思いついたこと、調べたことを自分なりに整理し、文章や図表にして記事に仕立てています。また、終末はすこし時間をかけて、ITビジネスに関わる人たちに向けて、事業や経営に関わる記事をブログとして投稿しています。
「どうやってそれだけの情報を収集しているのですか?どうすればこのようなチャートや文章が作れるようになるのでしょうか?」
こんな質問を頂くことがあります。では、その秘密(?)をご紹介しましょう。
ランダム・アクセス
これといったジャンルを決めず、自分の興味の赴くままにWebの記事をいろいろとつまみ食いをしています。タイトルにだまされて、がっかりということも少なくはありません。そういうものでも取りあえず目を通し、つまらなければ、また次へ。そんなことをやっているうちに、「これは!」という情報に出逢うことがあります。そのときには、しっかりと読み、関連する情報をネットで探し、もっと深く知りたければ書籍を買うようにしています。
きっかけを与えてくれるのは、TwitterやFacebookです。関心や興味、専門の異なる人々が発信する様々な投稿は、情報の存在を知るきっかけを効率よく与えてくれます。もちろん、つまらない話題も少なくはありませんが、それ以上に魅力的な情報へのきっかけを得られることが貴重です。そんなきっかけを与えてくれる「友達」も重要です。子どもの頃、母親から「いい友達と付き合いなさいよ」と言われたことをいま改めて実感しています(笑)。
他にも、仕事での会話や呑み会での話題、雑誌や新聞など、面白そうなネタに接する機会は数多くあります。そういうことに積極的に関わることで、きっかけを増すようにしています。それらが、様々な情報に導いてくれるのです。
アクティブな関与
セミナーやイベントは要点を短時間で整理できる機会です。しかし、単に受動的に関わるのではなく、質問をする、懇親会に参加することで得られることは何倍にも膨らみます。
特に質問は極めて効率のいい情報整理術です。私はどんな質問をしようかと常に考えながら話を聞くようにしています。たとえ質問する機会がなくても、「なぜだろう、どういうことだろう?」、「この人は何を伝えたのだろう?」と考えながら話しを聞くと、頭の中がとても良く整理されます。それを質問というカタチでメモしてゆきます。その答えを後で調べたり文章にまとめたりすることで、話された以上にいろいろなものが見えてくることがあります。
またセミナーやイベントの主催者や運営側に関与することにも意欲を燃やしています。聞く側では得られない深い議論や幅広い情報を手に入れることができるからです。企画や運営に関わる人たちは、情報の発信や共有に並々ならぬ意欲を持っている人が多く、お互いの相乗効果は一方通行では得られない深い理解、拡がりを与えてくれます。
アウトプット思考
「アウトプットするために情報を収集」するようにしています。
情報は流れでありカタチをとどめていることはできません。これをカタチにして残すためには工夫が必要です。
「どういう表現にすれば相手に理解してもらえるだろうか?」
「どういう絵にすれば直感的に理解してもらえるだろうか?」
「どんな順序で伝えればわかりやすいだろうか?」
このように他の人に伝えることを意識しながら情報を集めています。そしてノートに手描きで書き殴ります。他人が見ても何が書いてあるのか分からないような落書きです。そんな落書きを繰り返すなかで、だんだん具体的なカタチができあがってゆきます。
また気付いたことや中途半端ながらも整理したことをFacebookに発信し、自分なりに納得できるチャートや文章ができればブログに投稿しています。そのとき自分の言葉で他人に伝えることを大切にしています。元の情報は他人のものであっても、他の情報をも取り込み自分の解釈を加えて、自分のことばにすることです。そして、「わかりやすい表現になっているだろうか」を常に意識しながら、推敲を重ねてゆきます。こういう思考方法をしていると何が枝葉で何が幹なのか、つまり物事の本質のようなものが見えてきます。そうやってできあがったものを発信するようにしています。
投稿すればコメントを頂くことがあります。そのおかげで、自分の思い違いや考察の浅さに気付かされること、新たな解釈や関連情報を知ることができ、考察がさらに深まります。
朝のゴールデン・タイム
こういう作業をするためには、時間が必要です。そこで早朝に「決まった時間」を作るようにしています。
原則として5時に起床します。起きるとまず湯船につかりながら30分ほど本を読み、その後コーヒーを飲みながらネットに向かいます。1時間ほどネットで情報の収集や整理をします。そこで気付いたことや書きためた文章をブログに仕立て毎日投稿しています。
移動中のスマホや書籍での情報収集も大切な作業です。講義や講演の休憩時間にもそんなことをやっています。夜は、呑まなければなりませんからゆっくり時間が取れません。だから早朝しか時間がとれません。
早朝を情報収集や整理に使うという習慣は、社会人になった頃からのものです。もう30年くらい続けています。日本IBMで現役の営業をしていた頃は地獄のように忙しい毎日でしたので、自分のための時間は早朝しかありませんでした。そんな制約が、こういう習慣を身につけさせてくれました。
どのようなやり方がいいのかは人それぞれです。自分で見つけるしかありません。ただ、ここに紹介したことで、もし参考になることがあれば、どうぞ試してください。
「まずは決心を固めてから行動する」は失敗の王道です。「まずは行動してから決心を固める」のが成功の秘訣です。そして試行錯誤を繰り返しながら自分なりのスタイルを見つけられては如何でしょう。
【まもなく定員】ITソリューション塾・第23期
10月5日(水)より、次期「ITソリューション塾・第23期」が開講します。
「知ってるつもりの知識から実戦で使える知識へ」
をモットーに、テクノロジーやビジネスのトレンド、さらにはこれからのビジネス戦略に踏み込んで考えてゆこうと思います。
基本の講義以外にも特別な講義を用意しています。
【特別講師】
情報セキュリティとDevOpsについては、その分野の実践者を講師に迎え「実践ノウハウ」を伺います。
【特別補講】
参加された皆様のご要望にお応えするかたちで行う特別補講では、特にホットなテーマに関わる当事者をお招きし貴重なお話を伺います。これまでは、「クラウド4社・エバンジェリストによる各社の戦略紹介」、「IoT時代のセキュリティ対策」、「最新・SAPまるわかり」などをテーマに取り上げ、オープンな講演では先ず訊くことのできない生々しいお話を聞く機会を設けるなど、「実践」につながる講義を行いました。
【その他】
「実践でそのまま使えるロイヤリティ・フリーのプレゼン500枚」の提供も皆さんの実践をサポートするための一環です。
直近の参加実績は、以下の通りです。
- 第20期 88名
- 第21期 81名
- 第22期 84名
【事前連絡のお願い】
募集開始後、比較的早い段階で定員に達することが予想されます。まだ正式に決定できない場合は、まずはメールで構いませんの参加のご意向をお知らせください。参加枠を確保させて頂きます。
詳しくはこちらをご覧下さい。
ITソリューション塾・福岡を開催します
既に東京・大阪で多くの皆さんにご参加頂いております「ITソリューション塾」をいよいよ福岡で開催させて頂くこととなりました。
「知っているつもりの知識から、実戦で使える知識へ」
ITビジネスに関わる皆さんや情報システム部門の皆さんが、知っておくべき「ITのいまと未来の常識」をできるだけわかりやすく体系的にお伝え仕様という取り組みで。詳しい資料はこちらからダウンロード頂けます。是非、ご検討下さい。
【最新版】最新のITトレンドとビジネス戦略【2016年8月版】
*** 全て無償にて閲覧頂けます ***
最新版【2016年8月】をリリースいたしました。
【インフラ&プラットフォーム編】(295ページ)
フラッシュストレージの記述を新たに追加いたしました。
【新規】ストレージアレイの違い p.275
【新規】フラッシュストレージが注目される理由 p.277
【アプリケーション&サービス編】(250ページ)
解説(文章)付きスライドを増やしています。また、全体のストーリーを一部見直し、内容の古いチャートは削除しました。
【新規】なぜ今人工知能なのか p.147
【新規】人工知能と機械学習 p.148
【新規】人工知能と機械学習/全体の位置付け p.149
【新規】技術的失業と労働人口の移動 p.180
【更新】ウォーターフォール開発とアジャイル開発 p.220
【更新】DevOpsの目的 p.223
【新規】不確実性のコーン p.227
【新規】システム開発の理想と現実 p.228
【新規】ARとVRの違い p.248
【ビジネス戦略編】(92ページ)
記載内容が古いチャートを削除し、解説文付きのチャートを増やしました。
【新規】UberとTaxi p.4
【更新】ハブ型社会からメッシュ型社会へ p.5
【更新】これからのITビジネスの方程式 p.57
【補足】解説文を追加したチャートを増やしました。
新入社員研修教材「最新のITトレンド」 (119ページ)
【更新】原本の改訂に合わせ、内容を刷新いたしました。
閲覧は無料です。ダウンロード頂く場合は会員登録(500円/
http://libra.netcommerce.co.
まずは、どのような内容かご覧頂ければ幸いです。
「ポストSIビジネスのシナリオをどう描けば良いのか」
これまでと同じやり方では、収益を維持・拡大することは難しくなるでしょう。しかし、工夫次第では、SIを魅力的なビジネスに再生させることができます。
その戦略とシナリオを一冊の本にまとめました。
「システムインテグレーション再生の戦略」
- 歴史的事実や数字的裏付けに基づき現状を整理し、その具体的な対策を示すこと。
- 身の丈に合った事例を紹介し、具体的なビジネスのイメージを描きやすくすること。
- 新規事業を立ち上げるための課題や成功させるための実践的なノウハウを解説すること。
また、本書に掲載している全60枚の図表は、ロイヤリティ・フリーのパワーポイントでダウンロードできます。経営会議や企画書の資料として、ご使用下さい。
こんな方に読んでいただきたい内容です。
SIビジネスに関わる方々で、
- 経営者や管理者、事業責任者
- 新規事業開発の責任者や担当者
- お客様に新たな提案を仕掛けようとしている営業
- 人材育成の責任者や担当者
- 新しいビジネスのマーケティングやプロモーション関係者
- プロジェクトのリーダーやマネージャー