【図解】コレ1枚でわかるインターネット 2/2
ブラウザーの登場で弾みがついたインターネットの普及
インターネットの利用に大きく弾みがついたのは、1995年のWindows95の登場です。Windows95には、Internet Explorerと言われる「ブラウザー」が無償で搭載されていました。簡単な操作で世界中の様々な情報を掲載したホームページ(または、ウエブ・サイト/web site)をインターネットを介し無償で閲覧できるブラウザーは、ITの専門家ではない人たちにも広く使われるようになり、利用者の裾野を大きく拡げてゆきました。また、閲覧できる内容も文字ばかりの文章から写真や動画も使えるようになりその表現力を高めていったのです。
ブラウザーでホームページが閲覧できる仕組みについて簡単に紹介しておきましょう。
ホームページはHTML(Hyper Text Markup Language)といわれる書式で書かれた文章です。HTMLは、文書の段落や位置、改行など文書のレイアウトを指定するための書式で、このルールに従って文書を作っておくと、ブラウザーにはレイアウトが整えられた文書が表示されます。
このHTMLで書かれた文書は、ウエブ・サーバーと呼ばれるコンピューターに置かれています。その場所を指定するのがURL(uniform resource locator)です。例えば、
これを指定すれば、ブラウザーにその文書が転送され、その内容が表示される仕組みとなっています。
その後、ブラウザーは文書の表示に留まらずアプリケーションも動かせるようになりました。例えば、Googleマップは、ブラウザーでユーザーが操作している間に、サーバー側でもアプリケーションが連携、協調しながら動かすことで、PCなどの手元のデバイスに導入したアプリケーションのようななめらかで操作性の高い動作をさせています。他にも、オフィス・ツールであるGoogleのGmailやカレンダー、動画配信サービスのYouTubeなど、様々なアプリケーションでこの技術が使われています。
このようにブラウザーはかつての「文書閲覧」のツールから「アプリケーション実行のための基盤」として役割を拡げ、この後紹介するクラウド・コンピューティングの発展に大きく寄与することになるのです。
インターネットを使った安全な通信を実現する方法
インターネットは先にも紹介したように、世界中の通信事業者のネットワークを共通の通信手順でつなぐことで、世界中をつなげてしまおうというネットワークです。そのことは同時に同じネットワークを様々な通信が相乗りすることでもあります。それは、インターネットという公道を乗り合いバスを使って小包(パケット)をとどけるようなもので、いつ誰に盗み見されたり、改ざんされたりするかもしれないということになります。
そこで、郵便の書留のように受取人指定の情報をパケットに付け、さらに内容を暗号化し、たとえ盗み見されても内容が分からないようにすることで通信の安全を守る方法が使われることがあります。これは、インターネットVPN(Virtual Private Network)と呼ばれ、機密性の高い通信をインターネットで行うときに使われます。例えて言えば、小包にもカギをかけ、専用トンネルを使って相手に届けるようなものです。受け取る相手は、予め小包を開けることができるカギを送り元から渡されており、それを使って開けるので、途中で盗み見されたり、改ざんされたりすることがありません。
このカギのやり取りや開け閉めは人間が意識することなく自動的に行われますから手間はかかりません。インターネットというと、みんなが使うネットワークだから安全ではないと思っている方も多いのですが、適切な使い方をすれば安全は守られるのです。
オープンなつながりを支えるインターネット
インターネットは、データ通信のコストを引き下げただけではありません。企業ばかりでなく個人がネットワークにつながり、スマートフォンの普及でその裾野は大きく広がります。その結果、ヒトとヒトを直接結びつけ、仲介者無しで情報のやり取りもできるようになりました。仲介者がなくなったことで情報伝達のコストは限りなくゼロになり、両者の間の時間差もなくなりました。また、仲介者は情報の流れを意図的にコントロールすることで生みだしていた利権や支配もなくなり、誰もがオープンに直接つながる世界が実現したのです。
例えば、2010年から2012年にかけてアラブ世界で起きた民主化運動「アラブの春」は、若者たちがソーシャル・メディアでデモを呼びかけ合ったことが切っ掛けと言われています。情報統制をしていた時の権力者はそれを取り締まろうとしたのですが、誰もが直接オープンにつながるインターネットを介していたことから情報はどんどん拡散し、前例のない大規模なデモへと発展し政権転覆にまでいたったのです。
このように仲介者を介在しないオープンなネットワークであるインターネットは、次にご紹介する「クラウド・コンピューティング」と相まって、これまでには無かった新しいビジネスやサービスをどんどん生みだしているのです。
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