【図解】コレ1枚で分かサーバー仮想化が変えたサーバー利用の常識(2)
サーバー仮想化は、調達や構成変更の利便性を高めただけではなく、障害や災害が発生したときの対処のためにも使われています。
停止時間の低減
仮想サーバーは設定ファイルをハイパーバイザーが読み込むことで稼働します。したがって、ある物理サーバーに障害が発生した時、他の物理サーバーで動くハイパーバイザーが、その設定ファイルを読み込むように設定しておけば、この物理サーバー上で仮想サーバーを再稼動させることができます。
従来は、サーバーの障害が発生すると、機械の復旧とデータ復元で半日~1日の作業が必要でしたが、サーバー仮想化を使えば停止時間は、仮想サーバーを再起動するための数分程度となります。
また、仮想サーバーを稼動させたまま、他の物理サーバーへこれを移動させることもできるようになりました。この仕組みを「ライブマイグレーション」と言います。例えば、保守点検に際して物理サーバーを停止させても、利用者にそれを感じさせることなく作業することができます。
災害対策への対応
複数の地理的に離れた物理サーバー同士で、仮想サーバーのイメージ(設定ファイルとデータやアプリケーションを格納したファイル)をコピーしておくことで、一方が災害で機能しなくなったときに、もう一方で仮想サーバーを稼動させることができます。
従来、災害対策用には、普段は使わないが同等の構成を持つ機器をバックアップとして保持しなくてはならず非常に高いコストが掛かっていました。しかし普段は開発や優先度の低い業務で使っている物理サーバーを、災害時には優先度の高い仮想サーバー用に使えば、災害対策のためのコストを抑えることができるようになりました。
【最新版】最新のITトレンドとビジネス戦略【2015年5月版】
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テクノロジー編【2015年5月版】(271ページ)
新規ページを6ページ、最新の解説文を24ページ追加しています。
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ビジネス戦略編【2015年5月版】(55ページ)
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目次
- 第0章 最新ITトレンドの全体像を把握する
- 第1章 クラウドコンピューティング
- 第2章 モバイルとウェアラブル
- 第3章 ITインフラ
- 第4章 IoTとビッグデータ
- 第5章 スマートマシン