オルタナティブ・ブログ > ITソリューション塾 >

最新ITトレンドとビジネス戦略をわかりやすくお伝えします!

なんであいつが、オレの上司なんだ!

»

「課長は、分かってないよなぁ。あれで、課長なんだからねぇ。」

「社長は、ぜんぜん先が見えてないよ。これじゃあだめだよね。」

「部長の考えは、もう古いんだよ。できるわけないじゃないか。」

Mp900427604


「ダメ上司」に愚痴をこぼすヤツらがいる。このような人達に共通するのは、

  • 問題の原因が、常に自分以外にあると考える。
  • 想像力の欠如、つまり、相手の立場や視点で考えることができない。
  • 自分のやり方や考え方、ライフスタイルを変えたがらない。

と言えそうだ。

「私は、自分の得にもならないこと、余計なことはしたくないんですよ。」という考えとも通じるものがある。向上心のない態度ともいえる。

自分が課長だったら、自分が部長だったら、自分が社長だったら、そのとき自分は、どう考えるだろうかと考えてみることができない。なぜ、彼は、こんなことを言うのだろうかを想像すれば、その言葉の背景にあるものに気付くだろう。そんなことも考えず、言葉尻だけを捉えて「ダメ」と言っているようでは、何の進歩も改善も生まれない。

「なるほど」、そんな考え方もあるなぁと考えてみる。そういうところに、新たな気付があるかもしれない。

相手を理解するとは、自分と同じところと違うところを知ることから始まる。自分と対立することがあれば、それこそが、新しい発見だ。その違いを知り、その背景を学ぶことを成長だとか進歩だと考えてはどうだろう。

自分との違いを見極めずに、ちよっとした言葉の端を捕まえて、全てを否定し、相手の意見を一切受け付けないようでは、成長のきっかけを自分で摘み取っているようなもの。

まあ、これは、決して部下のことばかりではない。上司の立場でも、部下の能力や状況について、想像することを放棄し、自分の基準に部下を当てはめて、「何で、あいつは、こんなコトが分からないんだ。」と嘆き、愚痴を言う。そして、道理を尽くす努力を放棄し、「俺のいうとおりやっておけば間違えない。いずれわかるから、これでやりなさい!」と怒鳴ってみる。こういうのこそ本物の「ダメ上司」だ。 

営業活動で、お客様との交渉は、大切な仕事だ。交渉とは、次の3つのプロセスで行なわれます。

まず、最初は、相手と自分の考えや要求の違いを明確にすること。次に、その違いを埋める手段を洗い出すこと。最後に、手段の選択肢の中で、どれを採用するかを合意することだ。この手順を踏んで、初めて交渉は成立する。

相手の目線から、自分や周りを見る。相手を否定することから始めるのではなく、違いを見極めるコトから始める。それができなければ、交渉はできない。

お客様の目線に立とうとはせず、「なんで、あいつが、俺の客なんだよ!」と文句を言っているようでは、営業活動はできない。

他人は、常に異なる意見や考えを持っている。同じ考えの人などいない。だからこそ、お互いが相手の状況や立場、考えを理解しようと努力しなければ、何も前に進まない。たとえ、あなたの上司が、自分と違う意見を述べたとしても、その背後にある彼の考えや立場を考えずに、頭から否定しては、何の解決策も見いだせない。

たとえ、あなたの上司が、本物の「ダメ上司」であったとしても、まずは、自分について考えてみることだ。「自分はダメ部下にはなっていないだろうか」と。そして、相手の立場になって、考えてみることだ。

「なんで、あいつが、俺の上司なんだよ!」と声を荒げてみても、「自分は、不遜な人間です。成長はあきらめました。自分の得にならないことは、何もやるつもりはありません。」と宣言しているようなものだ。

きっと「なんで、あいつが、俺の部下なんだよ!」と、あなたも上司に思われているかもしれない。

みなさんは、 LiBRAをご存知でしょうか?

このブログでも時々紹介しているプレゼンテーション・チャートをパワーポイントのオリジナルデータで、しかもロイヤリティフリーでダウンロードできるサイトです。一部解説書や教科書もダウンロードできます。

既に一千数百ページのドキュメントを掲載しています。最新のITトレンド、営業スキル、営業活動プロセスなど、営業活動の実践にすぐに使えるものです。

最近特にダウンロードが多かったのは、新入社員向けのITトレンド研修の教科書でした。それ以外にも、クラウドやIoT、ビジネスインテリジェンスの最新動向やDockerの解説なども人気があります。

自分の提案書の素材に、社内やお客様向けの説明会資料に、自分の作った資料も取り混ぜながら自由に加工編集して頂くことができます。

閲覧は無料です。ダウンロード頂く場合は、500円/月の会員になっていただく必要がありますが、これだけの資料を自分で作ることを考えれば、ご納得頂けるのではないかと思っています。

一度お立ち寄り頂き、ご覧頂ければ幸いです。

Libra_logo300x53

「風通しの悪い組織」と「風通しの良い組織」

組織のパフォーマンスを左右する大きな要因に「風通しの良さ」があります。
そもそも、風通しが良いとはどういうことなのでしょうか。今週のブログでは、これをチャートに整理してみました。

システム・インテグレータの今と次のシナリオを考えて見ました

system_cover

「システムインテグレーション崩壊」

〜これからSIerはどう生き残ればいいか?

  • 国内の需要は先行き不透明。
  • 案件の規模は縮小の一途。
  • 単価が下落するばかり。
  • クラウドの登場で迫られるビジネスモデルの変革。

Follow Us on Facebook Facebookページを開設しています。「いいね!」やご意見など頂ければ幸いです。

Comment(0)