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権限を委譲するリーダーシップ その意味を知る格好の本を見つけました

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乗員に期待されていることは何か?

日々の学びを通じて、より優れたサブマリナーになることを期待している。日々の野外演習、メンテナンス活動、訓練演習、モニターの観察、航海、配備を学ぶ機会としてとらえ、人として成長することを望む。

米国の攻撃型原子力潜水艦サンタフェのマルケ艦長が、乗員の「信条」として示した文書の一文だ。

「人として成長することを望む」

このひと言に、マルケ艦長が実践した「権限を委譲するリーダーシップ」の本質がある。

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彼が就任する前のサンタフェは米国海軍の中でジョークのネタにされるほど、悪い見本として使われていた。乗員の士気は低く、予定通り出航できない、乗員の残留率も低く、昇進率も平均以下という艦にマルケ艦長が就任して、米海軍で最も成績のよい艦へと変身させた。そのときの体験を語った「最強組織の作り方」は、組織のリーダーや経営者、あるいは、プロジェクトを任されているPMなどに一読をおすすめしたい一冊だ。

アメリカ海軍潜水艦は、上意下達、艦長の命令は絶対という伝統が長きにわたり定着していた。この常識に反し、徹底した「権限委譲」で、自発性を引き出し、士気を高めることに成功した物語だ。

「何をするのかの報告だけでいい!」

艦長は、このようなやり方を徹底したそうだ。

  • 〜の許可をお願いしたいのですが。
  • 〜できればと考えています。
  • 何をすべきか教えて下さい。
  • どうすべきだとお考えですか。
  • 何ができるでしょうか。

という「自分に権限のないやり方」ではなく、

  • これから〜をします。
  • 私の考えでは、〜です。
  • 〜をするつもりです。
  • 〜をしましょう。

「何々をしたいのですがよろしいでしょうか」と許可をもとめるのではなく、「これから何々をします。よろしいでしょうか。その理由は〜」という確認を求めるやり方を定着させていった。艦長は、「Very well(よろしい)」と言うだけで、この艦を見事に動かすことができるようになった。

権限を下の立場の者に委譲するほど、組織にいる全員が組織の目標を正しく理解していることが重要になる。この「正しい理解」が、「優れた技能」と併せて支配からの解放を実現する。

手段を指示するのではなく目標を示し、その意味を理解させ、技能の向上にも支援を惜しまない。このような努力が、本人の自発性を促し、同時に、リーダーへの信頼を深めて行く。彼は、権限を委譲するとは、「任せるだけ」ではないと戒めている。

本当に必要なのは命令系統からの解放、すなわち自由である。自由な状態と権限を移譲された状態は根本的に違う。自由というのは、人が生まれ持った才能やエネルギー、創造性を認めそれを存分に発揮させることを意味する。自由というのは、人が生まれ持った才能やエネルギー、創造性を認め、それを存分に発揮させることを意味する。

アジャイル開発をやってみたが、うまくいかなかったという話を聞くことがある。しかし、成功している実践者達から話を聞くと、まさに本書に紹介されている権限委譲や自由という環境が与えられていることに気付かされる。手法としてではなく、働き方としての実践で有り、ここに紹介されているマルケ艦長の実践とも一致しているように思う。

労働が、体力や労力を求める時代から、知的能力が支える時代となった。労働のあり方が大きく変わり始めた今、組織運営のあり方も、リーダーシップのあり方も変わらなくてはいけない。

本書は、そんなことを考えるきっかけを与えてくれる。

「最新のITトレンドとビジネス戦略(187ページ)」を公開しました!

今のトレンドを知る上で、是非と押さえておきたい内容を厳選し、公開致しました。よろしければ、ご覧下さい。内容は、以下の通りです。

「最新のITトレンドとビジネス戦略【2014年9月版】」

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【内容】

  • クラウド・コンピューティングで変わるITの常識
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閲覧は無料です。ダウンロード頂く場合は、500円/月の会員になっていただく必要がありますが、これだけの資料を自分で作ることを考えれば、ご納得頂けるのではないかと思っています。

一度お立ち寄り頂き、ご覧頂ければ幸いです。

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システム・インテグレータの今と次のシナリオを考えて見ました

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「システムインテグレーション崩壊」

〜これからSIerはどう生き残ればいいか?

  • 国内の需要は先行き不透明。
  • 案件の規模は縮小の一途。
  • 単価が下落するばかり。
  • クラウドの登場で迫られるビジネスモデルの変革。

*更新しました* 今週のブログ 

[どうすればこれまでの事業を守れるだろうか?」を棚上げしてみてはどうだろう

「どうすればこれまでの事業を守れるだろうか?」

新しい事業に取り組もうとするとき、こう考えてしまうのは当然のことです。しかし、既存事業を前提に考えれば、新たな発想はなかなか生まれてきません。また、自分達が今持っている人材やスキル、資金余力、顧客チャネルなど、限られた範囲で、今「できること」を考えようとします。このような「シーズ(種)起点」の発想は、多くの場合、うまくゆきません。

ではどうすれば良いのでしょうか。

今週のブログでは、そんなテーマを掘り下げてみました。

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