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ラスト・ワルツでのアイ・シャル・ビー・リリースト

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オヤジ世代には懐かしい、巨匠マーティン・スコセッシ監督がメガホンをとった音楽ドキュメンタリー映画「ラスト・ワルツ」。制作されたのが1978年ということで、11月19日に制作30周年を記念した2枚組DVDが発売される。

このラスト・ワルツ、見終わった後しばらく映画館の席から立ち上がれなかったという鮮烈な記憶が残っている。それと、青森県弘前市に住んでいた高校生が、「エマニエル夫人」の次に映画館で観た映画ということでも記憶に残っている。エマニエル夫人も、違う理由から見終わった後しばらく映画館の席から立ち上がれなかったが。

主役はもちろんザ・バンド。でも、ゲスト・ミュージシャンが凄い。ボブ・ディラン、ニール・ヤング、エリック・クラプトン、ジョニ・ミッチェル、ヴァン・モリソン、ドクター・ジョン、リンゴ・スター、ロン・ウッド、ボビー・チャールズ、ロニー・ホーキンズ、マディ・ウォーターズ、ポール・バターフィールドなど。。。

これらそうそうたるメンバーが、全員ノーギャラで出演をOKしたというから信じられない。マーティン・スコセッシも、当時「タクシー・ドライバー」を発表したばかりの一番脂ののった時期だったということもあって、ドキュメンタリー単体としての完成度も高い映画だ。

そんな伝説的な音楽ドキュメンタリー映画「ラスト・ワルツ」のラストを飾った曲がアイ・シャル・ビー・リリースト。ボブ・ディラン正真正銘のオリジナルでありながら、長らくスタジオ録音のバージョンが発表されなかった不思議な曲だ。昔は、ザ・バンドが先にアルバムで取り上げていたこともあって、彼らのオリジナルだと勘違いしているリスナーもいたくらいである。

ただ、正式なスタジオ録音の演奏は残っていなくても、アイ・シャル・ビー・リリーストはライブ・バージョンでの素晴らしい演奏がたくさん残っている曲としてファンには知られている。ザ・バンドとの共演が聴ける1974年の「Before The Flood(偉大なる復活)」や、ジョーン・バエズとのデュエットが感動的な「Bootleg Series 5: Live 1975」など。

そして極めつけが、1976年ラスト・ワルツでの演奏。そうそうたるメンバーを従えてのアイ・シャル・ビー・リリーストは、ラスト・ワルツのオーラスを飾るに相応しい出来栄である。

この時、ロビー・ロバートソンとザ・バンドの他のメンバーとの関係は修復不可能なほど最悪な状態で(ザ・バンドは後に再結成されるが、ロビー・ロバートソンはメンバーに加えてもらえなかった)、コンサート自体の開催さえ危ぶまれていたほどだったと言われている。心が離ればなれになってしまっていたザ・バンドのメンバーが、ノーギャラで出演をOKしたゲスト・ミュージシャンたちに促されるように心を一つにして歌った曲、それがこのステージでのアイ・シャル・ビー・リリーストだったわけだ。

そうした背景もあってか、このラスト・ワルツでのアイ・シャル・ビー・リリーストは聴く者の心に迫ってくる。最後に、忌野清志郎が作詞したRCサクセションのアイ・シャル・ビー・リリーストもいい。

Comment(2)

コメント

ひろやす@gnf

ミラノ座でしたか? 昔、当時の女子中学生がラストワルツで動いてるクラプトンを見たことがあると自慢してたことがありました。
CDは持ってるけど、映画はみたことありませんです。
訳詩は友部正人のもよいらしいです。

伊藤靖

ひろやす様
コメント有難うございます。ミラノ座だったように記憶しています。以外にガラガラだったような。。。是非DVDで観てください。これはお薦めです!結構いろんなフォークシンガーが訳していますよね。

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