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だから僕は娘と手をつないで登校する

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テクノラティプロフィール

僕は、毎朝小学校2年生になる娘と手をつないで登校する。自宅から娘が通う小学校までは5分程度だし、小学校2年生にもなるんだからもちろん一人で登校できる。実際数ヶ月前までは、一人で登校していたんだから。

僕が娘と一緒に登校するようになったのは、3、4ヶ月くらい前からだ。つまり、ごく最近のこと。何となく、今のうちしか一緒に登校なんかできないんだろうなと思ったのがきっかけ。もう一つは、できるだけ危険から守ってやりたいという気持ちもあったから。一人で登校するよりは、僕が一緒の方が少しは安全だ。

嫌がられるかと思ったけど、娘は意外なことに快く応じてくれた。それからは、僕は娘と一緒に家を出ることにしている。

ここ数日の子供を襲った二つの事件はあまりにも酷すぎる。子供には何の落ち度もないのに、突っ込んで来たトラックに引かれて死んだり、意味もなく投げ落とされて大怪我をしたり、ちょっと異常だ。

僕は今日学校に向かう途中、風見しんごさんが校長先生に子供たちに伝えて欲しいと託した言葉を、自分の娘に何度も言い聞かせながら歩いた。

「いいか、一人で信号を渡る時は、たとえ青でもちゃんと車が来ないことを確認してから渡るんだぞ」。娘は「わかっているよ」とその度に繰り返した。

ITが発達してバーチャルな世界はもの凄く便利になっているのに、それに反比例するように現実の世界が危険になる一方なんて、どう考えてみても歪んでいる。ITって、安全な社会を作るためには無力なんだろうか。それとも僕たちは使い方を間違えているんだろうか。

娘が嫌がるまで、僕は娘と手をつないで登校します。これって、一緒に風呂に入ってくれなくなるよりも、僕にとっては重要な問題だから。

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