名刺代わりのビジネスブログ
最近、お客様を訪問すると、「お忙しそうですね」とよく声をかけられます。昨日は、「私も若い頃、横尾忠則が好きだったんですよ」と、名刺を交換する際に言われてビックリ。何を言いたいのかというと、最近はお客様の方も相当こちらの下調べをしてから臨んでいるということです。
これは当たり前のことなんですが、私は、はじめて訪問する企業については、事前にインターネットを使って情報を集めてから打ち合わせに臨むようにしています。事業内容、従業員数、売上高、利益、社長の年齢、最近のプレス発表の記事などが主な調査項目になります。自分が知らなかった企業の方が、当然調査に時間がかかります。でも、この事前の下調べをしておくことが、とても大切なんです。
ところが、最近はお客様の方が事前にこちらの下調べをしているケースが目立ちます。会社のホームページはもちろん、私のブログまで事前に読んでくれているお客様が、結構多いのです。「いつも更新楽しみにしているんです」とか、「ブログを読んでいたので初めて会った気がしません」とか言われることもしばしば。ここまで来ると、こちらのことがすべて見透かされているような気がして、なんだかこそばゆくなってしまいますが。
初めて会うお客様が、私のブログを事前に読んでくれているせいで、自然にビジネスの話題に入っていくことができます。「今日は暑いですねぇ」とか、「ワールドカップのせいで寝不足の毎日ですよ」みたいな、営業にありがちな常套句が必要なくなります。ズバっと本題に入ることができるのです。
つまり、ビジネスブログは名刺代わりの役割を果たしてくれます。名刺を交換する前から、私の考えていることを、相手に伝えることができているのです。もっと極端な言い方をすれば、会った瞬間からビジネスの話をする機が熟している。ここまでくれば、もう名刺交換が終わったも同然です。
訪問する側として、これほど有難いことはありません。なぜなら、事前に私のブログを読んでくれたうえで、打ち合わせをセッティングしてくれているということは、ある程度私達を受け入れてくれていると考えることができるからです。何の遠慮もせずに、ブログでは伝え切れなかった思いを伝えることができます。ビジネスブログの効果は、こんなところにも現れているのです。
Web 2.0に取り組んでいる企業とそうでない企業の間には、少しずつですが格差が出始めているような気がします。そして、この格差は今後ますます広がっていくことでしょう。まずはビジネスブログから取り組んでみる。これ、私のお薦めです。
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