入れ歯の形を修正して、舌を動かしても外れないように修理する治療を行ないました。

「食事をしていると下の部分入れ歯が外れるんだよねー」
そうおっしゃるのは８０代男性のＧさん。

診察して最初に気づいたのは残っている歯に引っかけて入れ歯を外れないように維持する金属バネのゆるさでした。
専用のプライヤーで金属バネを締めて様子を見ることにしました。
しかしその後もやっぱり外れてしまう。

そこで歯グキと入れ歯との境目を注意深く調べてみました。

指先でなぞると段差を触知することができます。
指先で感じるくらいですから、もっと鋭敏な感覚を持つ舌で触れたらジャマだと判断して無意識に入れ歯を持ち上げてしまうのも、もっともな話です。

そこで今回は歯科用プラスチックの材料を薄く盛って、歯グキと入れ歯との境目がスムーズにつながるように形を修正しました。
盛るといっても１ミリほどのものです。
しかし指先でなぞっても段差がなくなったのがわかります。

「あっ、これならジャマにならないね。これなら使える」
とおっしゃってくださいました。
修正したプラスチックは、そのままだとザラザラなのでツルツルに研磨して治療終了となりました。

今回行なったGさんの入れ歯の形を修正する治療は保険適用２割負担で約1,000円でした(治療費は症状により個人差があります)。

https://www.ireba-ito.com/→いとう歯科医院