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セラミックのかぶせものの咬み合わせを大幅に調整したら、繰り返す腫れがひいた症例

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「本当に先生がおっしゃった通りになりましたよ」
 
顔の左半分が腫れていて痛そうですが、Sさんは落ち着いています。
実は一ヶ月前も同じ症状が出ていました。

歯茎が腫れてしまったときにまず行うのは薬を飲んで腫れをなくすこと。
そのまま治ってしまうこともあります。
ただ、今回のようにまた腫れてしまうことが多いのです。

Sさんの歯はセラミックの高価なかぶせものが多く、見た目は奥歯まで白くてきれいです。
しかし、いとう歯科医院では、奥歯のセラミックはとても慎重に扱っています。
どちらかというと安易に使わないようにしています。

プラスチックよりも、セラミックの方がSさんのような腫れが起きやすいからです。

セラミックは硬いので色や形が変わりにくく長持ちします。
でも歯として使うには一つだけ欠点があります。

それは硬すぎて歯グキを傷めてしまうことです。
硬い歯でガチガチと噛んでしまうため歯グキへの負担が大きすぎて腫れを起こしてしまう。

今回は咬み合わせの調整を行うことにしました。
大幅にセラミックを削ります。
それだけ歯グキにかかる負担が大きかったのですね。
 
「あっ! ラクになりました。」
治療後Sさんは笑顔で帰られました。
腫れも2日後にはすっかりよくなったそうです。

今回行なったSさんの咬み合わせ治療は保険適応3割負担で1,500円でした(治療費は症状により個人差があります)。

https://www.ireba-ito.com/→いとう歯科医院

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