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「入れ歯専門の歯医者」が実際の症例と治療、治療に対する考え方を紹介する記事を中心に書いていきます。

● 少しずつ咬み合わせの調整をしたら、3カ月で入れ歯安定剤が要らなくなった症例

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「もう必要なくなりましたよ」 
八〇歳男性のMさんは笑顔で報告してくださいました。

Mさんはずっと入れ歯安定剤を入れ歯の内面に貼っていました。
一番の悩みは咬むと総入れ歯が痛いこと。

残念ながら安定剤は一時的には痛みがラクになるので、使い始めると歯科を受診せず使い続ける人が多いのも事実です。
 
実は一時的にはラクになっても長い目で見ると咬み合わせが大きくズレてしまったり歯ぐきを傷めたりと、安定剤にはデメリットも多いです。

私が「噛んでください」と言うとMさんは下アゴをフラフラと動かし続けます。

上手く噛めない様子。

咬み合わせが不安定で治療が難しい状態です。

治療方針は決まりました。

一気には治りません。

焦らずに少しずつ時間をかけて入れ歯の咬み合わせを調整するのが最適な治療方法です。

あれから三ヶ月。

ついに安定剤が要らなくなったのです。

「リンゴを噛んで食べられるようになりましたよ。全く痛くありません。使わない方が安定して噛めて食事が美味しい」と言っていました。

全ての症例で必ずうまくいく、とは言い切れないものの、入れ歯をきちんと調整することで改善することがほとんどですし、今回のMさんのように、安定剤がなくても快適に食べられるようになることもあります。

もちろん保険治療でできます。お気軽にご相談ください。

西荻窪 いとう歯科医院 ホームページhttps://www.ireba-ito.com

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