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ブリッジの咬み合わせを調整する治療をして、抜歯を回避しました  

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「歯がグラグラして気になる」
Rさん(90代女性)の前歯6本分のブリッジは大きく揺れていました。

ここまで揺れが大きくなると歯を抜く選択をしても間違いではないくらいです。しかし抜歯は見送りました。

理由は年齢です。

抜けば確実に入れ歯になります。

90代の患者さんがそのような環境の大きな変化に適応するのは難しいからです。

たとえば痛くて食事できないとか日常生活に関わるなら抜歯も仕方ありません。

ただそうではなかったので抜かずに改善する方向で考えました。

改善策は咬み合わせの調整です。

咬むとブリッジが大きく動くのは咬み合わせが強すぎるため。

これはよくあることです。そこでブリッジを削りました。
ブリッジは金属のかたまりなので厚さが半分になるまで削っても大丈夫。

時間はかかりましたがこれで咬んだり歯ぎしりをしたり、口を動かしたりした時のブリッジの動きが格段に減りました。

Rさんは高齢にも関わらず足腰も応対もしっかりしています。

改善後の違いもはっきり認識してくれたようで

「あっ、歯の揺れが気にならなくなりました」

と笑顔でおっしゃってくださいました。

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