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「入れ歯専門の歯医者」が実際の症例と治療、治療に対する考え方を紹介する記事を中心に書いていきます。

咬めない入れ歯の、咬み合わせを回復する治療を行ないました

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「最近よく咬めなくなって」
 20年以上も使っている総入れ歯を取り出した70代男性のJさん。
 残っている歯がない総入れ歯が不調になる原因は、入れ歯と歯グキが合っていないか、咬み合わせが合っていないかのどちらか、あるいは両方です。

 長年使われた入れ歯は、患者さんにとって宝と言えます。なぜならお金をかけてもそれを上回る物を作るのは困難だからです。入れ歯が古くなったからと、何の工夫もなく作り替えるのは最後の手段だと思ってください。

 見ると入れ歯が大きくすり減っていました。カチッと咬んでもらっても上下の奥歯にスキマが数ミリ空いているのが目で見えるほどです。

 そこで今回はすり減った奥歯にプラスチックを盛って上下の奥歯で咬めるようにしました。

「おっ! これは奥歯で咬んでいるのがわかります」
 この違いは患者さんにはすぐわかります。カチッカチッ! と咬むと澄んだ音がするようになるのも良い徴候です。
 
 歯がすり減るのは変化がゆっくりなので食事しにくくなっても「こんなものだろう」と気づきにくいことがあります。気のせいかなというくらいのことでも改善できることがありますのでお気軽にご相談ください。

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