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「入れ歯専門の歯医者」が実際の症例と治療、治療に対する考え方を紹介する記事を中心に書いていきます。

食事できない入れ歯に、ティッシュコンディショナーを貼って改善した症例  

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「この年齢になって食事ができなくなるなんて。本当に困っています」
 
カバンから総入れ歯を取り出したのは80代女性のUさん。
この一年間でUさんが体験した歯科医院での出来事をお聞きして私はため息を抑えるのに苦労しました。

悪くもない4本の歯を2時間もかけて抜かれて、高額な自費治療を請求された入れ歯はまったく咬めません。

担当した若い歯科医師は上司の先生に命令された通りに施術したものの、うまくいかず平謝り。Uさんがあべこべに慰めていたそうです。

食事ができない入れ歯を装着して咬んでもらうと自然なアゴの位置で安定しています。 

あともう一歩なのに......。

奥歯で噛めない原因は目に見えないほどのほんのわずかな隙間でした。歯グキと入れ歯が合っていない部分を調整すれば解決します。
  
今回のケースは歯科専用の入れ歯安定材「ティッシュコンディショナー」を薄い膜のように広げて貼り付けることで入れ歯を安定させました。

調整して様子をうかがうと

「この入れ歯を使って初めて奥歯で咬めました」

Uさんは笑顔でおっしゃってくださいました。

西荻窪 いとう歯科医院ホームページhttps://www.ireba-ito.com

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