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入れ歯が痛いのを直径2ミリほど削って痛みを治した症例

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西荻窪「いとう歯科医院」の伊藤高史です。

「痛くて食べられないのよ」顔をしかめているRさんは90代女性の方です。前の歯科医院では慣れるように言われたそうです。

 新しく作られたばかりの入れ歯は、形も歯並びもよくできていました。90代の方ともなるとアゴが小さくなり咬み合わせも不安定になります。そんな中でこれだけよく合っているのは、入れ歯を作られた先生は相当な腕前の持ち主です。
 よく出来ている入れ歯を見ると私もうれしくなります。安易に作り直しなどしないほうがいい。何としてもこの入れ歯を快適に使えるようにしたい。
 残念ながら痛い入れ歯に慣れることはありません。

 痛みが2~3日も続くようならガマンせず歯科医院に来てください。歯科医師の手で治す必要があります
 Aさんはアゴが小さく口も狭くなっているので歯科用の明るい無影灯を最大の光量にして当てても見えづらい。しかし直径2ミリほどのわずかな色の違いが分かりました。


 少し指で押すと「イタタタ」と顔をしかめる。入れ歯のわずかな出っぱりが歯グキを傷つけていました。出っぱりを削って再び入れてみると「あっ、全然痛くないです」と笑顔になった。
 Rさんは高齢にもかかわらず杖もつかない元気な方です。しっかりとした足どりで帰られました。

いとう歯科医院ホームページhttps://www.ireba-ito.com

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