外れやすい入れ歯に歯科専用の安定剤を貼って安定させました。
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入れ歯が合わず食事ができない。
施設で訴えて訪問歯科医の診察を受けたSさん。しかし入れ歯を新しく作る方針に納得できませんでした。
問診表を見てすぐに理由が分かりました。Sさんの年齢は100歳。新しい入れ歯に慣れるのは時間がかかる。年齢的に自分には無理であることをよく理解されていました。
お元気で歩行も会話もできます。でも食事ができないと体が弱ってしまう。今の入れ歯を調整できないだろうか。お孫さんと来院されました。
入れ歯は長年メンテナンスしていなかったため歯グキとの適合が失われていました。口を開けると外れてしまいます。しかし不具合はそれだけ。
歯科専用の安定剤を貼って歯グキと入れ歯を適合させることにしました。
おばあちゃん、どう? 心配そうに覗きこむお孫さんに
「あらっ、これなら食事できそう」
と笑顔です。
再びゆるくなったら同じことを繰り返せば、入れ歯を作る必要などありません。そのこともSさんは安心してくださいました。
「食事が一番の楽しみだからうれしいです」
と笑顔で帰られました。
100歳とは素晴らしいですね。Sさんのような方がいつまでも元気で笑顔で過ごせるように、これからも腕を磨いていきます。
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