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入れ歯を補強線を入れて修理しました。

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「2週間も入れ歯ナシじゃ、仕事にならないんで」
持ち込まれた入れ歯は金属線の入っていない部分が割れていました。Sさんは60代の現役サラリーマンです。長年使っている入れ歯は補強の金属線が埋めこんでありますが、肝心な部分が壊れていました。
 
勤務先の近くの歯科医院では修理するのに入れ歯を専門の技工所に出さないといけないので2週間も預かると言われ、しかも自費治療で40万円で作り替えたほうがいいと熱心に口説かれました。強引な売り込みをされて腑に落ちないSさんは会社から遠く離れた当院へ来院されました。

この入れ歯は、新たに補強の金属線を追加で入れてから壊れた部分をつなぐようにプラスチックを盛って修理する治療方針で解決できます。
鉄筋コンクリートのように金属線を入れることで、プラスチックだけで修理するより強度が増します。当院で最も得意としている治療法です。

入れ歯をお預りして1時間半で修理完了。違和感なく装着できました。念のため咬み合わせをチェックしたところ、一カ所だけ強く当たっていることが分かりました。そこを削って調整したら咬み合わせがラクになったと喜んでくださいました。
「いとう歯科が会社の近くにあれば一番いいんだけどねえ」と言いつつ笑顔で帰られました。

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