入れ歯を張り替えたら安定剤が要らなくなりました。
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90歳を超えたTさんは今でも杖を必要とせず歩いています。
しかし最近は体調を崩したとのことで1年ぶりに来院されました。
「入れ歯がヌルヌルして気持ち悪くて、もう作り替えないとダメかねえ」
久しぶりに拝見すると残っている歯は揺れず健在。
しかし入れ歯は以前のような歯ぐきとの吸いつきを完全に失っていました。
口を開けるたびに入れ歯が外れるので入れ歯安定剤を多用しているとのこと。
それがヌルヌルの原因でした。
歯ぐきが変化して入れ歯が合わなくなるのは、体調不良が引き金になることがよくあります。
入れ歯安定剤でしばらくの間は使えますが、新しく作り替えることも考えました。
しかし入れ歯を作るとしたら何回も通わなければなりません。
体に負担がかかるので心配です。
そこで今回は入れ歯が歯ぐきと接するピンク色の面を張り替えることにしました。
加工の時間は30分ほどです。
「あっ、これなら安定剤がなくても大丈夫そうだ。このまま使います。」
とおっしゃって帰られました。
長年使ってズレが大きくなりすぎた入れ歯は、本来ならば作り替えた方がいいのでしょうが
患者さんの体力を考慮して今回は使い慣れた入れ歯を1回で合わせる治療方針を選びました。
このように張り替えや調整で患者さんに負担がかからない治療法を、いとう歯科医院では優先しています。
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