90歳すぎの方の入れ歯をメンテナンスしました。
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「この歳になると歩くのもひと仕事だよ」
そう言いながらも杖も使わずにいらしたMさんは90代男性の方です。
私の祖父が20年前に作った入れ歯を今もメンテナンスしながら使っています。
顔色も良くとてもお元気そうで、口の中も健康で何でも食べることができます。
前回から半年経ったので定期健診してほしいとのことで来院されました。
入れ歯は快調なときほど細かいチェックができるので患者さん自身でも気づかない部分まで発見できることがあります。
噛んでもらうとカチカチと澄んだ音がします。
大きく口を開けても舌を動かしても入れ歯は動きません。
歯ぎしりしても入れ歯は外れません。
快調そのものです。
ただ、長年使っているので入れ歯に茶色いシブがこびりついていました。
これは普通の歯ブラシでは落とせません。
なお入れ歯に普通の歯磨き粉を使うのは厳禁です。
プラスチックが削れて変形してしまうからです。
当医院で入れ歯専用の清掃器具で磨くと顔が映るほどのツヤが復活しました。
それを見たMさんは「これなら安心して使えますね」と喜んでくださいました。
私も定期的なメンテナンスの威力をあらためて実感しました。
「若い三代目の先生もいるから、まだまだ定期健診に来ます」と笑顔で帰られました。
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