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ユーザにとっての使い勝手のよいITについて考える

エンジニアのキャリアアップ

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前回、初回ということで、自己紹介を兼ねて自分のキャリアについて簡単に書いてみました。ブログの読者の方はIT業界に関わっている方が多いと思いますし、その中では、若いエンジニアの方も多いと思います。

私もコンサルティングファームに転職した後は、エンジニアの方から同じようにコンサルティングファームに入りたいという相談を受けたことも少なくなかったかと思います。

システムを作る側から使う側へ立場を変える私なりの転機となったのは、ハードウェアメーカに居た時の上司のアドバイスでした。システムを作る時間から、お客様と話す時間が増えるに従って、やはり業務知識が必須となってくるのですが、その際に頂いたアドバイスが、「簿記をとりなさい」ということでした。

当時の私はまだ若く、理系上がりのバリバリのエンジニアだったので、「えっ、簿記ですか?」と言ったのを覚えています。少々対極のイメージというか自分とは無縁の世界だという感じですね。

しつこく聞きましたが、どうしてもとった方がいいと言うので、言われた当日から勉強を始めて、めでたく簿記3級と2級に合格しましたが、結果として自分の世界が非常に広くなったと思います。お客様と話をする際も業務の会話が出来るようになりましたし、業務の影響範囲、担当者の責任や、ユーザが関連するシステムに求めることなども少しずつ理解できるようになったかと思います。

会計知識をベースにすると、受発注、請求・入金管理、会計(売掛、買掛、相殺)、財務とすべてがつながって理解できるようになります。また、日経新聞もよく分かるようになりました。少し大げさになってしまいましたが、もちろん、業務に関する本はかなり読みあさりました。

その後、相談を受けたエンジニアの方には、皆さんに「簿記!」とアドバイスしています。もし今後のキャリアアップを考えてる方がいらっしゃれば、おすすめです。

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