ラオスで Made by JAPAN の特産品を
ラオスのメディアで、日本へ輸出する農産品の生産現場がトピックで採り上げられていました。
日系商社がラオスで運営する農場を大統領が視察に訪れたというもの。
視察中のブンニャン大統領
レモングラス
この農場は、当初はいくつかの農家に生産を委託する方式をとっていたそうですが、品質の揃った作物を、市場動向に合わせて供給できるようにと、自社運営に切り替えたそうです。
また、自社で運営することで、無農薬栽培の徹底や、農業技術教育、スタッフへの福利厚生の向上などが可能になっているとのこと。
ここで重要なポイントは、技術(教育や設備など)の導入、収益事業としての農業を成立させるプロセスや管理手法を根づかせるような取り組みが、成功要因、というか必要不可欠になるということ。
単に土地や安価な労働力を、という考えではうまくいかないことが多いようです。(実際、進出が進む一方で、撤退されたところもいくつもあると聞きます)
日本がラオスから輸入している主な農産品は、コーヒー豆、木炭、野菜・ハーブ・香辛料、こんにゃくいも、など。
その金額は、2016年の日本の財務省の統計では、3,671万ドルだそうです。
ここ数年で、日本から農業分野への進出の話もいくつか聞いていますので、おそらくこの数字は伸びていて、今後も拡大するのではないかと思われます。
以前から、漬物用のきゅうり、漢方薬の材料などが有名ですが、最近の事例では、固有種植物の色素を利用する事業、コーヒー、花卉類、いちご狩りなどが話題になっています。
販路も、日本に限らず、周辺国や、経済成長が続く国内向けというのも増えてきているようです。
ちなみに、この大統領が訪れた農場は、先ごろ行われたJETROのラオス農業ミッションでも視察先のひとつになっていました。日本にゆかりのあるラオスで成功している農場のひとつというだけでなく、今後、ラオスでの農業事業を検討する企業に試験農地を提供するなどの協力も行っていくそうです。
ラオスでのパイロット農場をお探しの場合は、Lao-Japan Gatewayからもこちらご紹介もできますよ。
また、この農場で生産されているブラックジンジャー(黒ウコンとか黒生姜、タイ語だとクラチャイダムなどとも呼ばれる薬草)の加工品開発も検討していますので、興味のある方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。
Lao-Japan Gateway
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写真は、Lao Economic Dailyより