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テクノロジーとライフスタイルの未来を夢想しよう

これからの5年は「楽しいエコ」時代のはじまりの5年になるに違いない

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オルタナティブ・ブログが5周年ということで、多くのブロガーさんたちがこの数年を振り返ってのエントリーを書かれています。

どんな変化があっただろうかと思い返してみると、ブログサイトが急速に増え、インターネットによるコミュニケーションに大きなうねりが起こりました。Web2.0のトレンドもダイナミックでしたね。
mixiをはじめとするSNS、Youtubeのような動画共有サイト、iPhoneがリードするスマートフォン文化、そしてTwitter...。
その間にリーマンショックに端を発する景気低迷があるものの、私たちの生活をとりまくトレンドに劇的なインパクトを及ぼしたものも少なくありません。

こうした急速な変化の一方で、いつのまにか静かながらに大きく変化しているものもあります。

代表的なところでは、「タバコ」に対する意識が挙げられるでしょう。
ふと気がついてみれば、10人くらいの宴会で誰もタバコを吸っていないとか、街中やビルでも実に限定された喫煙場所以外では灰皿をみかけなくなったとか。
実際、喫煙者の権利を!とか、タバコくらい吸わせろよ、体に害があるなんて嘘だろ、なんていう言葉もすっかり聞かれなくなりました。
タバコの販売量は年率5%程度で減少を続けており、喫煙人口も既に4人に1人を割り込んでいるそうで、じわじわといつのまにか、タバコ=よくないもの、という意識が本当に定着したのもこの数年の出来事ではないかという気がします。
5年だとちょっと劇的というほどではないように思えるかもしれませんが、10年前と較べると驚くほどの変りようです。

もっとも、ここではタバコについての過去を振り返ってどうこうというのが趣旨ではありません。いつのまにかずいぶんと様変わりしたんだな!と感じたことの一つの例として。

これからの5年、10年において、これと同じようにいつのまにか大きく変わっていくであろうものを見極めて、私たちの生活や仕事を位置づけていくことが重要なのではないかと思うのです。
ドッグイヤーなどと呼ばれたITの世界に身を置いていると、ほんの数カ月、長くても1-2年に起こる変化に気をとられがちですが、もう少し長いタームで。

5年後や10年後に、ふと気がついてみれば、びっくりするほど変わっているのではないかというもののひとつが、「環境」というキーワードではないかと考えています。

エコとか、地球温暖化と叫ばれて久しいといえばそうなのですが、タバコがよくないと言われ続けた中で起こっていたことと同じように、いや本当は温暖化などは嘘だ、とか、エコエコ言って夏暑く冬寒いオフィスで仕事させられるなんてまっぴらだ、人類が滅亡するのが地球にいちばんやさしいのだ、などある意味賛否両論的な現状から、じわじわと流れが持続可能な社会をしっかりと構築していく、あるいは、我慢するエコから楽しい生活とともにあるエコ、という方向に向かっていくのではないでしょうか。

環境問題やそれにひもづくライフスタイルという面で面白い変化が起こりつつある分野として、自動車に注目しています。
景気対策がらみもあってのエコカー減税が後押ししているハイブリッドカー(HV)の普及、大手自動車メーカーやベンチャーによる電気自動車(EV)の登場は、産業構造や暮らしをいつのまにか変容させる兆しなのではないかと思うのです。

もともとクルマ好きというのもあるのですが、であればこそ、10年後でも楽しくクルマに乗っていたい、その頃にはガソリンを消費してCO2をたくさん出してしまう従来の自動車の肩身が狭くなっている(そう、今日のタバコのように)なるとしたら、これからどんなことが起こるのか、あるいはそこにどう関わっていくのかがとても興味深いテーマとして浮かんできました。

これからこのブログでも、このあたりの話を書いていきたいと思います。
手始めに次回以後、EVについてスバルのプラグインステラ、三菱のiMiEV、米国テスラモータースのロードスター、軽自動車を改造した手作り電気自動車などを試乗した体験などをご紹介していきます。

お楽しみに :)

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