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「楽しく仕事するにはどうしたらいいか常に考えていたいよね」という未来志向コラム

Steve Jobsさん逝去に寄せて

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Appleの共同創業者、前CEOのSteve Jobsさんが亡くなられました。

8月のCEOバトンタッチから一ヶ月あまり、
最期までなんてドラマチックなのだろうかと、
悲しみとともにその予言者のような振る舞いに感心してしまいました。
あまりに急すぎる死に驚きと、落胆したのは世界中の皆さんと一緒だと思います。

僕らはまだまだ彼の魔法を見ていたかったのです。

'92年頃留学先の大学のオフィスで見せてもらったDTP環境、
'94年頃初めてネットワークにつないだ環境、
'95年頃初めてインターネットにつないでWebサイトを作った環境、
'98年頃初めて自分たちで音楽CDを作った環境、
僕にとってそれらはすべてMacでした。
デジタルネイディブな世代ではない僕にとってはどれもが魔法でした。
偶然の出会いもありましたが、
その時々で、どうしてそれらを選んだかというと、
ただただかっこ良かったからなのです。

二人のスティーブさんという米国人がAppleという会社を作ったらしい、
それもガレージで始めたらしい、
という話を僕は後付けで知る事になります。
そして90年代終わり頃、
追い出されていたそのうちの一人のスティーブさんが戻ってきたらしい、
という話は当時よく読んでいたMac雑誌で知ります。

戻ってきた彼は透けててでカラフルなパソコンや、
音楽がいっぱい入る小さなマッチ箱や、
自分のパソコンをジュークボックスにしてしまうアプリや、
電話のついたミニパソコンとその各種仲間たちを、
次々に生み出していきました。
それらを紹介する彼はまるで喋りの上手な魔法使いでした。
そして彼が紹介する物はどれもかっこ良かったので、
僕は毎度毎度飛びつきました。世の中の多くの方がそうしたように。

90年代に見せてもらった魔法、
多少なりともそれを使いこなした僕は、
そのままなし崩し的に今のような仕事をさせてもらっています。
かっこいいなあとおもって触り始めたMacと
それから派生したいろいろな物や事や知識で、
一応生活できていますし、
それなりには人の役に立てる人になっているかもな、
位はおもえるようになってきました。
ほんの15年くらいの話ですが、思えば遠くに来たものです。

なんてのが彼の死にあたって思った、
僕にまつわる、彼が言うところの"Connecting the Dots"なお話です。
これからも、あのときただかっこいいと思ってMacに飛びついたように、
"Stay Foolish"な僕を続けていきたいと思います。

ありがとう、スティーブ。寂しくなるよ。
合掌

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