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会社がなすべき当たり前のこと、人がなすべき当たり前のことでありながら、多くの人ができていないことを、いかに行うかを考えるきっかけになればと思います。高杉晋作の辞世の句でもある「おもしろき こともなき世を おもしろく」をブログ名に、日々普通に起こっている会社や社会での出来事を、いかに考え対応すべきかという視点で書いていきたいと思います。

"マナーができれば普通以上"~通信コミュニケーション編~

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ちょっと前までは電子メールぐらいしかなかった伝達方法は、
LINEやChatwork、Facebook、Twitter・・・など、かなり増えました。
それに伴い、仕事でもこれらのツールを使うことは増えています。

電子メールではなく、これらの代替手段が使われるようになった背景としては、
「メールのように固い挨拶などがなくても、気軽に使える」
ということが最大の要因のように思えます。
例えば、電子メールでは、◯◯会社◯◯様と書きだすことが多かったと思います。
しかし、他のツールはそのような形式的なものはいらなくなり、
ただ、要件だけ、伝えたいことだけでよくなりました。
この文化はこの文化で、楽で、非常に助かります。

しかし、最近よく思うことは、返事についてのマナーです。
返事の仕方ではありません。
"返事の有無"です。

LINEやFacebookなどに至っては、その内容を読むと、
"既読"と表示され、それで何も返事しない人もいるようです。
「読んだことはわかっただろっ」とでも言いたげです。

特に、年上や目上の人とのやり取りでは、自分で終わるようにすべきです。
「了解しました」
「ご連絡ありがとうございました」
など簡単な内容でも構わないのです。
とにかくやり取りは自分で終わるようにすべきです。

なかなか返事をしないということもよくあります。
家では「メールは見ない」など様々な理由があるようですが、
数秒で終わることは、とっとと終わらせましょう。
日常的に携帯をいじっている人に限って、この言い訳をする人が多い気もします。
家でメールを見ない習慣があるなら、数時間に一度見れば済むことです。
万が一寝てしまったという場合は、次の日の朝早くに返事をしましょう。
「もう時間も経ってるからいいや」と何もしない信じられない人もいるようです。

あるケース。。。
ある社員が、ある依頼を上司にしてきましたが、
原則(会社ルール)から外れていたために、
上司がその原則を懇切丁寧に書き送ってくれたことがありました。
それに対して、その社員は一切の連絡もしてきませんでした。
通常はどうでしょう?
「教えていただき、ありがとうございました」
ぐらいの返事はすべきでしょう。
その上司は、その後、その社員の成長をあきらめたようです・・・。
当然のことができない社員は、
もう無理という上司の判断はある意味、仕方がないのかもしれません。

これらは、もはやマナー研修では教えないようなマナーですが、
それゆえ、当たり前なことでしかありません。
コミュニケーションを円滑にするには返事は欠かせません。
つまらないことで、何らかのシコリを相手との間に作るなど愚の極みです。

返事をするということも、できている人は結構少ないようです。
これができるだけで、普通以上の人になることができます!

嘆かわしい社会になりつつありますが、
こういう『礼』をいうものを大事にする社会でありたいものです。

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