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会社がなすべき当たり前のこと、人がなすべき当たり前のことでありながら、多くの人ができていないことを、いかに行うかを考えるきっかけになればと思います。高杉晋作の辞世の句でもある「おもしろき こともなき世を おもしろく」をブログ名に、日々普通に起こっている会社や社会での出来事を、いかに考え対応すべきかという視点で書いていきたいと思います。

もう社員教育なんていらない

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会社で社員は育たない。

通常、会社というところは、新入社員が入社すると、大体は人事部が

・マナー

・電話のかけ方・受け方

・名刺の渡し方・受け方

という基本的なことから、場合によっては、

・ロジカル・シンキング

・プレゼンテーション

なども教えたりもする。

その後、各部署配属となり、OJTという実は何もしない教育という形をとる。

そして、人事部が教えたことは、ほとんど覚えていない、実行されなくなる。

実は、人事部が教えることのほとんどは、基本的なことのため、

できる人は別に教えてもらわなくてもできてしまう。

よって、できない人はずっとできないし、

できる人は初めからできるという、至極当たり前のことが起こる。


そう、会社でやっていることは意味が無いのだ。


では、できる人とできない人の差は何だろうか?


『これまで生きてきた歴史』


ではないか?

それは、家庭教育や学校などの日常生活における習慣化である。


会社では、ゆとり世代が入ってきて大変!という言葉がチラホラ聞かれるが、

その前から、少しおかしくなってきているのだ。

ゆとり世代とか何とかはあまり関係ない。

日本の教育、家庭や学校の習慣というものが崩れてきている。

だから、やれと言われたこともできない。

能力によりできないのは仕方がない、

やればできることをやらないのは怠慢以外の何物でもない。


社会にはすでにOUTな人も多いが、

これも自ら修正できる程度のことに過ぎない。

修正する気どころか、それがおかしいことであるということに

気づいていないということが致命的だ。


右に倣え!ということを言っているのではない。

個性は別のところで発揮すればいいし、主張もあるなら別のところですればいい。

そんなところで発揮する必要は全くない。


周りを見るという、これまた当たり前のところからスタートすべきである。


社会人は、当たり前のことができたら、普通以上の存在となれる。


それだけ当たり前のことができない人が多いということだ。


マナーや電話のかけ方・・・それらも重要かもしれないが、

やはり最後にくるのは人間性の一言に尽きる。

人間性が人を集め、人と組み、人と交わることを可能にする。


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