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会社がなすべき当たり前のこと、人がなすべき当たり前のことでありながら、多くの人ができていないことを、いかに行うかを考えるきっかけになればと思います。高杉晋作の辞世の句でもある「おもしろき こともなき世を おもしろく」をブログ名に、日々普通に起こっている会社や社会での出来事を、いかに考え対応すべきかという視点で書いていきたいと思います。

無断で無料セミナーに参加したT君の場合 仕事ができる人の研究2

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マナーというと、多くの人が、
「そんなもの、教えてもらわなくても・・・」
と思うものだ。
そんな私も、それほど自信があるわけではない。
しかし、そんな私でも気になるほど、昨今のマナーというのは乱れているように思う。
私が思うのは、マナーができていれば、普通以上の人だ!ということだ。
マナーができていれば、有能に見える。仕事ができるように見える。
それほど、できていない人が多いということなのだが・・・。

マナーとは礼儀のことだ。

挨拶をされれば、返事をする。
知っている人と顔を合わせれば、声をかけるなり、頭をさげるなりする。
メールを出されれば、返す。
会議をするなら、上司やお客さんは奥に座る。
たとえ、どんな人でも、目上の人、年が上の人には敬語で話す。

などなど、いくらでも、マナーについては書けるだろう。

これは、ほんの極一例である。

ある会社に、管理本部長Hが、新しく入社した。
入社して2日目に、部下の一人のT君が、会社にいない。
周りに聞いても誰も知らない。
会社で共有するwebカレンダーにセミナーと書いてある。
H部長は、セミナーに行くということは聞いていない。
翌日、出社したT君を見つけて、H部長は話しだした。

H部長:『なぜ、昨日は会社にいなかったんだい?』
T君:『セミナーに行かせて頂きました』
H部長:『私以外の誰かに了解を得たのかい?』
T君:『いえ、でも、無料セミナーですから・・』
H部長:『いや、無料じゃないよ。君の人件費がかかっているよ。
     君の人件費に勝るだけの内容かどうかを上司が判断するんじゃないの?』
T君:『・・・はい』
H部長:『君は中途入社のようだけど、前の会社でもこんなことは許されたの?』
T君:『いえ、ダメでした。』
H部長:『この会社なら問題ないということ?』
T君:『申し訳ありません。周りに流されました』

会社に行くと、いきなり、いるべき人がいない。
そして、周りに聞いても、誰も知らない。
そんな状態で仕事が計画的にできるはずがない。

これは会社という組織、社会で働いている以上、
最低限のマナーである。
誰もが好き勝手やって、組織が成り立つはずがないからだ。
自分がいない日があっていいかどうかは、自分で判断することではない。


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