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会社がなすべき当たり前のこと、人がなすべき当たり前のことでありながら、多くの人ができていないことを、いかに行うかを考えるきっかけになればと思います。高杉晋作の辞世の句でもある「おもしろき こともなき世を おもしろく」をブログ名に、日々普通に起こっている会社や社会での出来事を、いかに考え対応すべきかという視点で書いていきたいと思います。

戦略なき組織の崩壊~統治構造~

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企業や国などの組織において、"戦略"というのはどういう役目を果たすだろうか?
"戦略"とは「特定の目的に対する枠組みや方向性」のことだ。

「戦略のない企業などない」

と言いたいところだが、実際は、

「戦略のある企業は少ない」

が正しい。

戦略など立てている企業はあまりない。
中小企業にいたっては、
数%しか戦略を立てている企業はないのではないかというのが実感である。
戦略の前提となる、特定の目的すらない企業もある。

しかし、この"戦略"は統治構造には欠かせないものとなる。
ほとんどの社員は、戦術レベルの仕事に終始するが、
すべてのスタートは戦略にある。
戦略もなく、戦術が存在することなど、本来あり得ないのだ。
戦術が間違っていれば、戦略に戻って、新たな戦術をたてる。
そういう企業、そして国も同じであるが、
"戦略"というのは、原則の一つとなる。

国はこの数十年、なぜ迷走しているのか?
それは、この"戦略"がないからである。
残念すぎることだが、大前提の特定の目的があるかも怪しいと言わざるを得ない。
これがないために、迷走する。
明治維新後は、欧米に軍事で追いつくことを目的とした。
高度経済成長は、経済で欧米に追いつくことを目的とした。
これらが達成された後、日本は目的を失った。
これを掲げるのは日本のリーダーの役目であるが、
現在の野田総理以前の数十人(?)の首相は掲げることができなかった。
よって、日本は戦術レベルに終始し、
あらゆる問題に対して、小手先の解決策しか提示できなかった。
小泉政権の100年安心年金改革も1年経たずに崩壊した。
結果的には、誰も安心できなかった・・・。

組織は、国も企業も構造は同じである。
統治という行為が必要なのである。
その構造は大きいか小さいかの違いでしかない。

それほど、"戦略"というものは、国や企業という統治構造の中では必要不可欠なものである。

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