オルタナティブ・ブログ > 細島誠彦ブログ【参謀の戦略眼】 >

会社がなすべき当たり前のこと、人がなすべき当たり前のことでありながら、多くの人ができていないことを、いかに行うかを考えるきっかけになればと思います。高杉晋作の辞世の句でもある「おもしろき こともなき世を おもしろく」をブログ名に、日々普通に起こっている会社や社会での出来事を、いかに考え対応すべきかという視点で書いていきたいと思います。

企業の統治構造=国家の統治構造=組織力

»
業であれ、国であれ、おおよそ組織であれば、
統治構造というものがある。

企業の場合、小さな組織、10人ぐらいでまでであれば、
社長だけでも組織的に動くことは可能だ。
しかし、それ以上になると、組織化することが必須となる。

組織というものは、その目的とすることによって、
柔軟に変化するものでなければならない。

例えば、
日本の統治構造は、高度経済成長を遂げ、
アメリカに追いつき追い越せでやってきたときには、
ものすごくうまく機能した。

Japan as NO.1

という言葉までできたぐらいだ。
しかし、アメリカに追いつき、さらに冷戦構造が壊れた途端に、
これまでのモデルでは対応できず、
不況に陥り、今の今まで抜け出せずにいる。

日本国の場合は、明確な目的すら作れていない。
だから、次のあるべき統治構造が作れない。

企業も同様で、組織を作る際に、
今の目標、戦略、戦術から考えて、必要な組織、
それを頭に浮かべ、つくらなければならない。

組織を変えれば組織内で摩擦がおこり、
不穏な動きも生じる可能性も高くなるが、
組織は人を思い浮かべて作るものではない。
ある人を、例えば、部長のままに処遇するために、
いらない組織を作るなど愚の骨頂となる。
目的のために最適な組織を作り、
適材適所で人を配置していく。

あくまでも組織目標に応じた統治構造をつくりあげなければ、
何も達成はできないのは国も企業も同様である。


Comment(0)