話題の映画「ソーシャル・ネットワーク」への私見と米国の話
もうすぐ公開の映画「ソーシャル・ネットワーク」が話題だ(監督:デヴィット・フィンチャー、製作総指揮:ケヴィン・スペイシー)。先月、ITmedia経由で招待の試写会@ソニー・ピクチャーズで観ることができた。
総じて言うと、小生個人は楽しめた。よくつくってある、ハイ・テンポの作品。しかし、Facebookの予備知識がない普通の人が、このテンポにはついていけないだろう。それだけ密度が高いということでもある。「100校に増やすより、2大陸に広げる」というノリで爆発的に拡大したFacebookには、ふさわしいテンポと言えよう。
若干、過去と時間を行き来するところがあるが、そこはなんとかなっている。しかし、実在の人物で数年前の話を、それもかなりドラマチックに脚色しての映画化とは、ハリウッドはすごいものだ。
ギークスやネットに関係している人、そうなりたい人、ベンチャー関係者などは、観ておいて損はない。余談だが、一年前はシリコンバレーの連中と会うと、「アバター」を観た話で持ちきりだったが、「ソーシャル・ネットワーク」はそうでもない。リアルに知ってると、わざわざ作り物をみるまでもないということかもしれないが。
でも、ネット詳しくない彼女を誘って映画デートというには向かないだろう。かえって、あなたもマークたちと同じなの、と思われると敬遠されかねない。
ザッカーバーグは映画の通りのギークであり、プログラミングばっかりしてるテクノロジー・ジャンキーだ。それに早口。オフィスには、いたるところに「Hack」の文字が(参考→ 米国出張: 世界で最も注目される会社 フェースブック(1) )。
ネタバレは避けたいが、ザッカーバーグがパジャマで行ったのはセコイア・キャピタルですよ。まねしないように。(参考→ 寝間着姿で世界最高峰のVCにF★CK YOU なぜFacebookはタダモノでは無いか? )
このCEOでFacebookがなんで(組織として)大きくなったかと不思議に思う方もいるかもだが、それはCOOとのコンビのおかげ(参考:こんな方→ フェイスブック女性COOの働くママへのアドバイス )。きちがいエンジニア+番頭さんのホンダの本田・藤沢コンビを思い出す。
ナップスター創業者のショーン・パーカーは、いかれた野郎で描かれてるが、この映画については、いい映画だと評価してる(というか喜んでる)そうだ。いや、やっぱいかれてる(映画みないと意味不明でしょうが)。
ウノウあらためZynga Japanの山田進太郎さんらが字幕監修に名を連ねているが、最後のBillionnaireを億万長者としたまま見逃してはいけませんよ。原作は「Accidental Billionaire」なのですし。
原作の日本版→「facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男」
でも、本としては、「フェイスブック 若き天才の野望」がお奨め。
いよいよ1/15から公開ですね。これから映画を観る人は、わけわからなくても冒頭のシーンはちゃんとみておいてくださいね。
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