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SNS風味なブログサービスを使い始めてみる

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 このブログのシステムも提供しているシックスアパートのサービス「Vox」をご存じだろうか。ご存じの方も多いと思うが、2006年秋から正式サービスを開始した、TypePadとは切り口の異なる、ブログにSNS的要素を混ぜ込み、1Gバイトのスペースをフリーで提供することで写真や動画も手軽に扱えるサービス(で、合っているよね?)である。
 最近、mixiの日記を止めて(といっても、ほとんど書いていなかったのだけど)、mixiの外部ブログサイトとしてVoxを登録した。アカウント自身はβテスト時代から持っていたので、2年を経過してやっと使い始めようか?というところだ。
 ではなぜ2年を経過して、ほとんど忘れ去っていた(ノブさんごめんなさい)のにVoxを使い始めたか?というと、もちろんちょっとした切っ掛けがある。@IT創業者にしてITmedia会長でもあるF氏から「ご近所に登録しました」メールが届いたのが切っ掛けだ。
 VOXには会員同士の関係に「赤の他人(何も登録していない)」「ご近所」「友人」「家族」といったステータスがあり、それぞれのステータスごとに情報の公開範囲を決めることができる。ご近所はmixiにおける"マイミク"とは違い、相互に認証し合う必要はなく、"あいつは知り合いだから"といった理由だけではなく、"なんとなく考え方が近い"とか"面白いことを書いているから"など、一方的な理由で登録が可能。これは友人も家族も同じで、自分の情報公開の範囲が変わるのが主な違い。ご近所に登録しておくと、相手が更新したブログや写真などの最新情報をウォッチできる。
 さて、mixiと似て非なるVoxは、自分で登録して使ってみれば理解できると思うけど、僕の周りの実にローカルな範囲でVoxに興味を持つ人が増えたのは、くだんのF氏が発端になっていた。
 ではなぜF氏がVoxを広めることになったかというと、GmailやHotmailなどのサービスが提供するアドレス帳データ(にあるメールアドレス)とVoxアカウントの登録内容をマッチングさせ、登録されている相手にはご近所登録を、登録されていない相手にはVoxへの招待メールを出す機能が追加されたから、ということに数日前にやっと気付いた。
 だからF氏の知り合い(一部は共通の知り合い)がVoxに登録したり、僕や僕の知り合いがご近所に登録されて再び活動を開始したり、といったことが急に起こり始めたのだろう。
 自分でこの機能にアクセスしてみると、vcfファイル(標準名刺データ形式)をアップロードしてマッチングさせることもできた。ただし、最初の1000件しかVoxは認識しないので、僕の場合は3回に分けて登録する必要があるようだ(が、面倒なので最初の1000件だけで作業は中断している)。
 こういうSNS風味のサービスは、どこかが独占的な地位に登り詰めると、自分だけの意志ではなかなかサービスを乗り換えることができない。ひとつには登録したエントリーの移行が行いにくいという問題(純粋なブログならRSSで引っ張って.....と、コメント以外は移行は不可能ではないけれど、mixi日記の他サービスへの移行は無理っぽい。だから僕はmixiに日記を書かなくなった)もあるけれど、やっぱり"使ってみよう"と思えるぐらいの愉しさを感じるまでのダイナミズムが生まれにくい(SNS風味のサービスは、グループ単位で一緒に動かないと愉しさを感じる前に面倒くさくなるものだ)というのも、障害のひとつになっていると思う。
 もちろん、別にコロコロと使うサービスを変える必要はないのだけど、Voxの企業努力に少し感心しました。ということで、今後はVoxでも遊んでいきます。

p.s.ところで、このエントリーは上海の国際コンベンションセンター隣のOriental Riverside Hotelで書いているのだけど、なぜかVoxへのアクセスは禁止されているようでサーバが応答しません......

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