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IT/PCを中心に様々な話題を振り返ることで未来を考える

今週はIDF Week

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 前回のエントリーで上海に来ていると書きましたが、その理由はIntel Developers Forum Shanghai 2008が、Shanghai International Convention Centerで行われるためです。ということで、今週はITmediaでも、僕がPC関連の記事を書いているPC Watchでも、IDFの記事で埋まっていくことになるでしょう。DSCF9957

 一時期よりはIDFの存在感も落ちてきたとはいえ、PCのアーキテクチャの近未来を知る上では重要なイベントなので、僕自身にも欠かせないイベントです。以前は春と秋にシリコンバレー(その前はパームスプリングス)で開催されていましたが、現在、米国での開催は秋だけになり、春は中国での開催となっています(昨年は北京でした)。

 今回のIDFの話題は、なんといってもNehalemのアーキテクチャに関して話をすること。Nehalemは、今後、x86アーキテクチャがマルチコア化を進める上で、技術的には重要な分岐点になると考えられています。パフォーマンスの面では間違いなく上がると見られているNehalemですが、もしかすると、切り口によっては一時的にはPenrynの方が良いという話も出るかもしれません。しかし、これはラディカルなアーキテクチャチェンジの時期にはよくある話で、重要なのは最初に出てくる製品の評価よりも、今後、(ソフトウェアも含めて)どんな方向に進化を求めていくとインテルが判断したのか、その見極めだろうと思っています。

DSCF9964  もうひとつはAtomを用いた各種製品に関してですが、しかしSilverthoneが採用しているコアのアーキテクチャに関しては、何も語られることがないようです。Silverthoneのアーキテクチャは、従来の各種x86コアとは違う、全く新しいものなのですが、今回のIDFで何かインテルが話をすることはありません。Nehalemとはずいぶん違う扱いですが、その理由は「開発しているところが違うからだね(Nehalemはオレゴンですが、Silverthoneはハイファ)」と、昼ご飯を食べながら雑談していました。

DSCF9959  しかしメインチャイナへの出張は昨年の北京以来ですが、上海は北京よりも都会だろうと勝手に思っていたのですが、そうでもない感じ。確かに巨大なビルが建ち並んでいますし、物価もずっと高いのですが、特に気質が違うようには思えません。ただ、生活の西欧化は、こっちの方が少し進んでいるかな。ホテルの近くには「Super Brand Mall」という、なんとも笑える巨大ショッピングモールがありましたが、中の様子はアメリカのモールそっくり。もちろん、店員の対応やお客さんの流れ方などは、中国独特のものなのですが。

 死ぬほど忙しくなるIDF Weekですが、食事は到着初日の昼から日本人していて、さっそくディンタイフォン。食べ物の味が口に合うことが救いです。

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