経済誌もブログの時代
今度出る週刊東洋経済でブログが特集されるそうです。たぶん、普通のビジネス誌としては初めてブログを取り上げるんじゃないでしょうか。定期購読は週末、一般売りは来週の月曜日だと思いますが、メインストーリーがどうなっているのか興味深いところです。
もっとも、やや手前みそというか、僕も特集にはちょっとだけ(今回は本当にちょっとだけ)関わっています。最初はブログってなんぞや!という相談から始まり、実際にMovable TypeとTypePadで説明・体験用の"仮想ブログ"を作り、マッチポンプにトラックバックと記事の投稿を行い、コメントを付けてと……。
最初は「トラックバック付けているのに〜!」と何度もコメントを書いていたり、エントリーの付け方が解らなかったり、そもそもトラックバックURLって何?という状態でしたが、そのうちに社内チャットがごとく怒濤の書き込みが(たった3人ですが)。
ブログの生み出すダイナミズムのようなものが理解してもらえたようです。最後には「いや、それってブログっぽくないですよね。なぁんて言うのが、とってもいい感じ」とメールをもらったりして、すっかりブロガーさんです。
実はこの週刊東洋経済のITチームとは、数年前から何度も一緒に仕事をしているのですが、画一的な経済誌視点とは違うユニークな人たちで、なかなかこれが楽しい。記者の方々は実に記者らしく(当たり前か)、緻密なデータと過去の取材ノートから、僕の書いた原稿の隙間をくまなく裏付けデータで埋めてくれますし、副編集長でアンカーマンの山崎氏は、断片的な情報を非常に面白く読めるストーリーにあっという間に組み立ててしまう。
しかもみんな新しい事が好きなんですね。この世界、もっと保守的な人たちばかりだと思っていたんですが。校了日には「ブログの生み出すソフトな共通認識の上に生まれる緩やかなコミュニティが、原始的なインターネット世界に小さな社会を生み出しているようだ」なんて話していました。
やや話が脱線しましたが、ブログやウィキが経済誌で取り上げられる時代。まだまだ世の中の”ルール”は変化していきそうで、テクノロジ論とは全く別の意味でインターネットが再び面白くなってくるのかも(あるいはさらに混沌に?)。