タイ人はなぜ湯船に入らないのか タイブログ
タイの家やホテルには湯船がない。
ホテルは湯船があるところが少し増えてきたが、
それでも全体から見れば少ない。
だから湯船があるホテルを探して欲しいという
お願いをされることも少なくない。
海外をあまり知らないお年寄りはホテルに湯船が
なくてがっかりする人もいる。
バンコク在住の友達は、最初は大きいタライに
お湯を張って体を丸めて浸かっていたけど、
結局耐えられずにホームセンターで湯船を買った。
取り付け料込みで3万5千バーツ(約9万円)と
言ってたかな。
タイにはなぜ湯船がないのだろうか。
そして、なぜ日本人は湯船に入るのだろうか。
ふと疑問が沸いてきたので調べてみた。
そうしたら同じことを考えてYahoo知恵袋で質問をしている人がいた。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1052818445
調べた結果として、日本人が湯船に浸かるように
なったのは下記の3つの理由があるようだ。
1.宗教(仏教)
僧は心身を清めるために行水が必要であり、
湯船に浸かる必要があった。
それが日本人が湯船に浸かるきっかけとなった。
2.温泉
日本は温泉が出る。湧き出した温泉に動物が
浸かるようになり、人間が真似をして
浸かるようになった。
3.四季
日本人は季節変化に敏感であり、
寒い冬に温まりたかった。
それではなぜ、タイ人は湯船に浸からないのだろうか。
タイには温泉もないし、四季も存在しないから
湯船に入ろうという発想にはならない。
正確には地方に温泉は存在するが、
タイ人は人前で裸になることを嫌う。
宗教(仏教)の点では、日本と同じで
水は神聖とされ、行水を行う。
しかし、行水で水を浴びることはあっても
日本のように湯船に浸かる必要はなかったようだ。
だからタイ人はシャワーしか使わない。
タイ人は1日に最低2回シャワーを浴びる。
キレイ好きな性格だからというのが一般的な意見だが、
実は、体を清める行水の意味が強いのではないだろうか。
「シャワーを浴びない=体を清めない=汚い」ということになる。
タイでは毎年4月にソンクラーンという水掛祭りが
行われるが、あれは仏像に水をかけるという行事が
祭りに発展したものである。
インターネットを調べていると、水が貴重な国では
湯船に入らないという話があったが、タイは
洪水が起きるほど水に恵まれていて、
バンコクは水上交通が盛んだったから
水の都などと呼ばれていたほどだ。
水の節約で湯船に入らないという説は無さそうだ。
タイ人は、シャワーを浴びるときに水を使う。
タイなら年中暑いから水で良いと思うけど、
日本に来たタイ人はどうしているのだろうか。
タイ人留学生に聞いてみたら、水を使うんだそうだ。
う~、これからの季節なんか寒そうだ。。
そうそう、行水と言えば、タイのほとんどのトイレには
手動ウオシュレットがついている。
小さいシャワーを手にもって尻に当てる。
こんな感じ:タイのトイレ
この手動ウオシュレットが曲者で、うまく黄門様に
当たってくれないので、いわゆる和式タイプのトイレだと
ターゲットをはずすとズボンがびしょびしょになる。
たまに異常に水の勢いが強い手動ウオシュレットがあって、
下半身だけでなく背中の上の方までびしょ濡れに
なる時がある。(僕が下手すぎるのか)
とにかくトイレの行水だけはかんべんしてほしい。
水の都でも、水のインフラはダメである。
いや、むしろさすが、水の都。
水で歓迎してくれている、と感心するぐらいの
余裕を持たなければいけないのかもしれない。
タイでは異文化を尻で感じさせてくれる。
ふー。
とりあえず、今日は答えが出てスッキリした。
やっぱり日本人は湯船に浸かって、
「ウー」って唸りたいよね。
ま、そんな訳で今日もマイペンライで行こう。
そして家に帰ったら湯船に浸かろう。