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三年かけても探すべき上司の5つの条件

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武道の世界では、

「師は三年かけて探せ」

といわれます。それだけ「誰に習うか」はとても重要なんですね。仕事も同じです。どんな上司につくかで、将来は大きく左右します。

じゃあ、どうやってそんな人を探せばいいのか?

  1. 役職で選ばない 役職の高さと、仕事がデキるということ、人を育てることができるということは、必ずしも一致しません。仕事ができても部下を駒のように扱う人もいます。そんな人の下にいたら消耗してしまいます。エライ人だから話をデキるに違いないと選ぶのではなく、この人はどんな考えを持っているのか、人柄はどうなのか、自分の目でしっかり観察することが大切です。
     
  2. きれいごとしか言わない人には気をつける まだ社会人になって2、3年のころ、いつもニコニコしていて、人の悪口を言わない人がいて「あの人はいい人そうですね」と私がいったとき、私の仕事の師匠がいったのは「いつもニコニコしていて、いいことしかいわないやつにロクなのはいない」ということでした。そのときは意味がよくわからなかったのですが、数年経ってみると本当の姿が見えてきました。自分をよく見せたいから、いい人と思われたいから、カッコつけたいからニコニコして、理想を語る。そういう人は意外に多いのです。その人が言っていることではなく、その人の行動をよく見ましょう。
     
  3. デキる人を育てた人を探す 「名選手必ずしも名監督ならず」といわれます。私の武術の師匠は「強いやつより、強いやつを育てた人から学べ」といっていました。自分ではできても、それを人に教えることができるかどうかは、別の問題なんですね。デキる人がいたら、その人は誰に育てられたのかを聞いてみましょう。師匠は一人である必要はありません。育てた人、育てられた人の両方から教えを乞えばいいのです。
     
  4. プロセスを示してくれる人を探す 人を育てることができる人は「とにかく頑張れ」とか、「とにかく自分で調べて」とはいいません。どう頑張ればいいのか、どう調べればいいのか、ヒントとプロセスを示してくれます。やり方がわからなければ、頑張りようがないからです。自分で苦労して身につけた人は、できるようになるまでのプロセスが整理できているんですね。器用さだけで乗り切った人にはそれがありません。「こうすれば、こうなる」というプロセスを示してくれる人を探しましょう。
     
  5. みんなから怖れられている人に近づく どんな職場にでも、近づきがたい、みんなから怖れられている人がいるものです。なぜ怖れられているかというと、思っていることをズバズバ言う、突っ込まれたらイヤだなというところろ的確に突く、つまり鋭いから怖れられているわけです。そういう人こそ、あえて近づくべきです。学ぶことがたくさんあるからです。怖れられている人ほど、懐に入ればとても心の優しい人が多いのも事実です。敬遠せずに近づきましょう。他の人が得られないものが得られるはずです。

「そんなこと言っても、上司は選べない」といわれるかもしれませんが、そんなことはありません。直属の上司は選べなくても、社内を見渡せば、どこかにかならず「すごい」と思える人がいるはずです。その人に話しを聞きにいけばいいのです。

私も会社に入ったとき「この人、すげーな」と思った人は直属の上司ではありませんでしたが、何かあると相談にいって、よく飲みにつれていってもらいました。のちに、その人が新しく始めるプロジェクトに呼んでもらうことができたのでした。

求めれば、必ず師は現れます。そして準備を怠らないこと。それさえしていれば、人生が必ず師を用意してくれます。


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