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プロセス、戦略、人間学の視点からプロジェクトを眺めます。

プロジェクトの失敗は誰のせいか

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プロセスデザインエージェントの芝本秀徳です。

ここのところ、システム開発のプロジェクトが遅延に遅延を重ねた上に、結局失敗してしまったという話をいくつか聞きました。いずれのプロジェクトも失敗の最大の要因は「プロジェクトマネジャーの能力不足」ということに尽きます。

■ 責められるべきは誰か
プロジェクトがコケれば、お客様との関係はそこまでです。先はありません。損害賠償問題にもなるでしょう。それ以上に、それまで費やした労力がムダになる、その徒労感は計り知れません。

プロジェクトに携わっていたメンバーは、仕事がなくなります。プロパーでなければ、職そのものがなくなってしまうこともあります。

誰が悪いかを問うべきことではないかもしれませんし、問うても仕方のないことかもしれません。しかし、それでも、やはり責任を問われるべきはプロジェクトマネジャーです。

■ 誰がやっても同じ結果だったか
プロジェクトが失敗に至るまでには、予算、納期、顧客の体制、自社の体制など、さまざまな要因があるでしょう。しかし、プロジェクトマネジャーとして考えるべきは、「どんな人がやっても失敗せざるを得なかったか」ということです。

たとえば、自分がいる会社でも構いませんし、日本という単位で考えても構いません。自分以外の人間がプロジェクトマネジメントに携わっていれば、失敗を防ぐことができたかも知れない。様々な事情があったとしても、そう思える余地が1ミリでもあるならば、何かやり方はあったはずなのです。

■ 知らないのは罪ではない、知ろうとしないのは罪

プロジェクトを失敗させない方法はあります。マネジャーになる多くの人は、その方法を知らないままマネジャーになります。学ぶ機会がないのです。マネジャー自身も、いつ失敗してもおかしくな環境で育ってきたからです。

だから、知らないことは罪ではありません。そもそも、知らないことを知らないのだから、知ろうとすることもできないかもしれません。しかし、このエントリーを読んだ方は「方法がある」ということを知ってしまいまいした。ですから、ぜひ探していただきたい、知っていただきたいのです。

方法を知る人が一人でも増えれば、いくつものプロジェクトが救われ、多くのメンバーが救われます。そして、何よりも自分自身を救うことになるはずです。


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