商標登録:「介護」、お前もか! 〜企業理念を広く伝える「どうぞ、お使いください」という寛大さ〜
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連休中も、商標ネタで少しブログを書いてみたが、その続きとしたい。
・ 実は商標登録されているライフスタイル・キーワード 〜権利は主張すべきなのか?〜
・ マーケティング・消費行動モデルの以外な秘密 〜実はマーケ用語の多くは商標で保護されている!〜
マーケティングを意識した商標登録が見られる中、その反面、非常に寛大なケースも見られる。今や、お役所の白書にも堂々と用いられている「介護」も同様に商標として登録されている。
この「介護」という言葉を作った方は、フットマーク株式会社・磯部成文社長である。この会社は、水泳用帽子の大きなシェアをもっているというから驚きである。磯部社長は、「介護」の使用させてもらえないかとの問い合せに対して、”どうぞ、ご使用ください”と多くの企業、組織にその精神を広めていったそうだ。
同社は、水泳帽子のシェアにも示される通り、快適な水泳・水中運動を通じて、広く人々のリハビリテーションや介護を促進を進めている。企業の思想や理念を広く推進させた面でいうならば、ある意味でマーケティングとも言えよう。が、小さな巨人ならぬ、陰の立役者として同社社長の寛大なお心には敬服するばかりである。
自社のメッセージを伝える商標の使い方も、いろいろな形があるようだ。
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