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既存の言葉では伝え切れないiPad

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いよいよ明日の朝8時に迫ったiPadの国内販売。IT系のメディアはもちろんのこと、TVや新聞等、ITをメインに扱っていないメディアでさえもその動きには注目しているようで、RSSリーダーを見ているだけでも刻一刻とその時が迫っているのをひしひしと感じます。なんかそわそわしてきますね(笑)。

その中にあって一昨日(5/25)の「東京IT新聞」のコーナー、「覚えておきたいキーワード」ではiPadが取り上げられています。記事はこちら

この記事を書いた記者の方は相当苦労されたのではないでしょうか?触ればすぐに「おー、こういうものか」とわかるiPadを、実物を示さずに文字だけで説明する、こんなの至難の業、というか殆ど無理に近いと思います。実際、この記事だけを読んで、あのiPadを想像するのはほぼ不可能でしょう。
これは記者の方が悪いわけでは決してなく、iPadというものはそもそもそういうもの、つまり、iPadは既存の言葉で説明できる枠に到底収まらないものなんだと思います。そもそも言葉だけで説明し尽くせるような代物ではない、と。
上記URLでは割愛されていますが、紙版の「東京IT新聞」ではこの記事に「雑誌大のコンピュータ」という、苦し紛れにさえ思えるサブタイトルが添えられていました。「iPadを1行で表せ」という問いに対して、iPhoneやiPod Touchという言葉を使っていいのであればまだやりようがあるのかもしれませんが(もちろん、それでも無理、という話もあるでしょう)、伝える相手がiPod Touchを知らない場合はもうお手上げです。「言葉では説明できません。一度触ってみてください、ほら」とした方が圧倒的に早い。そんなiPadを何とか文字で伝えようとした、東京IT新聞の記者の方の努力には敬服の念さえおぼえます。

iPadを文字だけで伝えようとした記事を読んで改めて、iPadが既存の枠に収まらないものであることを再認識させられました。明日が楽しみですね。

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