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「芝園団地に住んでいます。」という本が面白かった。日本の未来だね。

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「芝園団地に住んでいます」という本が面白かった。埼玉県川口市の芝園団地、人口五千人。半分以上(50.4%)が外国人、残りが70代以上の高齢者日本人。そんな団地に筆者が1LDK家賃7.7万円で3年住んでみたレポ。

中国人は、まともな日本企業で働くプログラマが多いので、そこまで素行は悪くない。中国人が住み始めたときは、ゴミの捨て方や騒音の問題があったが、最近はルールが通知されて、そこまでトラブルがないけど、モヤモヤしてる。そもそも日本人の暗黙知ルールが通知されてなくて当初はトラブルが多かったがだいぶ減った。しかし、ジジィババァたちにひろがるモヤモヤ感。

うーん、日本人同士でも、若者とジジィなんて、そこまで仲良くやれないよね。

日本人住民は、70代以上で40年住み続け、年金生活者で、自治体制度、街のお祭り、防災訓練、ご近所付き合いを重視する。中国人とのコミュニケーションの取りかたを試行錯誤。40年以上住み続けているので「郷に入っては郷に従え」と言いたいが、すでに少数派になりつつあるモヤモヤ感。外国人は「よそ様の家か庭に住む遠慮を持て」と言い出す始末。

若い中国人住民は、20-30代で3-4年ほど芝園団地に住んで引っ越す。一部は都内の高層マンションに引っ越す。プログラマでそれなりの給料をもらう。自治体費用も払わないし、団地のイベントも手伝わないし、お祭りやサービスは楽しむけど、協力しない。そもそも自治体が分からない。ご近所付き合いや、菓子折りを持っていくような暗黙ルールは知らないし興味ない。若いし、忙しい。子供もいたりする。ただ、日本人とは交流したいがやり方がわからない。

団地内で、お祭りや夜店やクリスマスイベントをやっても、華になる「子供たち」「若い人」がほぼほぼ全員中国人。もちろん自治体費を払ってないのでフリーライダー。カネを出して準備するのは高齢者。広がるモヤモヤ感。


団地周辺の商店街もどんどんつぶれて、中国人のお店が並ぶ。中国人の保育園まである。日本人の店は高齢者がお店を開いてられなくて、そのまま空き家になるか、新たに中国人が店を開くしかない。行く場所がなくなっていく高齢者。

もう最近の中国都市部は日本より給料がいいので中国に帰っていく人も多いらしい。もっと中国の若いの世代だと、日本に来るメリットも感じていないらしい。

いや、これは日本の縮図だ。日本人はジジィババァばっかり。若いのは外国人ばっかり。しかも、定住しない。未来ないね。どうなるんだろうね。

芝園団地に住んでいます――住民の半分が外国人になったとき何が起きるか

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