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『まさにベンチャーはアドベンチャー』取引先のベンチャー経営者がいつも私に言っていました。傍から見れば楽しそうでほほえましくも、当事者はみな真剣。そんなベンチャーで発生するさまざまな出来事、珍事、事故…などを真面目につづっていきたいと思います。

「ベンチャー(Venture)」と「スタートアップ(Startup)」の違いとは?

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最近「ベンチャー(Venture)」と「スタートアップ(Startup)」の違いについて聞かれることが多くなりました。そこで私なりの見解を述べたいと思います。

「ベンチャー」というのは和製英語で、日本ではスタートアップと同じように扱われているというのが現状でしょう。アメリカでは、ベンチャーというとベンチャーキャピタル(VC)を指し、日本でいうベンチャー企業を「スタートアップ(startup)」と呼んでいます。

最近は日本でもベンチャー企業のことをスタートアップと呼ぶようになりつつあります。
アマテラスではベンチャー(=スタートアップ)について以下1.2.3を満たした会社と定義しています。

1:未解決の社会的課題を解決している(=社会的価値がある)
2:ルールブレイカーであること(=社会的革新を起こしている)
3:それをビジネスで実行している(=ビジネスモデルを成立させている)

また、米国・サンフランシスコでブランディング・コンサルタントとして活躍しているbtraxのCEO・Brandon k. Hill氏はスタートアップを以下のように定義付けています。

「新しいビジネスモデルを開発し、ごく短時間のうちに急激な成長とエクジットを狙う事で一攫千金を狙う人々の一時的な集合体」

いずれも、会社設立年数や規模はあまり関係無いです。

またBrandon氏は、米国でスタートアップ(startup)と呼ばれている企業は以下のような特徴を持つとも解説しています

①世の中や人々の生活を大きく変えうる商品・サービスをイノベーションによって創出するという存在意義を持っています。
企業の成長のために全力を尽くす少数精鋭のチームで動いていています。
③最初から明確なビジネスモデルはありません。まずは複数のアイデアから当たりそうなものを探してから商品・サービスを開発し、売れるように成るまで方針転換と改良を繰り返します。
④最初は日銭が稼げないため立ちあげ時に資金調達を行い、サービスを拡大していくうちに何度か資金を調達し続け、最終的にIPOやバイアウトを目指す収益モデルを採用しています

この辺りは日本で言う「ベンチャー企業」とはスピード、EXITの意識の強さの違いを感じます。

アマテラスの定義によれば、日本では自称ベンチャー企業はたくさん存在しますが、さきほどの定義に則って考えると本当のベンチャー企業はとても少数で数え切れる程度だと思っています。単に儲けのみを追求していたり、誰かの模倣ビジネス、大企業の下請けだけをしているだけの自称ベンチャーは中小企業(Small Business)であって、ベンチャーとは区分けしています。

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