なぜ知人紹介のベンチャー転職はうまくいかないのか?
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知人の紹介されたベンチャー企業に転職してうまく行った例、みなさんの周囲では多いでしょうか?少ないでしょうか?
これまで多くのベンチャー転職相談をさせていただきましたが、私は圧倒的に後者だと思います。
信頼できる知人が勤めている会社であれば安心、というのは確かにあります。
ですが、小さなベンチャー企業では一緒に仕事をするのは友達ではなく、経営者や経営陣がメインになります。
意思決定者となる彼らをよーく見極めなければやっぱり間違えた、、という大きな後悔が残ります。
知人紹介でのベンチャー転職で失敗していることがあまりにも多いため、
転ばぬ先の杖となるために対応策をここに記載したいと思います。
結論からいえば、以下の3つをしっかり見極めてください(本当はたくさんありますが最低限だけ列挙します)
1)経営者に共感できるか
2)担当する業務内容の確認(これを対社長ともやるべきです)
- またそれは社内でどのような位置づけなのか?
3)知人の社内での立場
まずはよくある知人紹介のベンチャー転職の失敗事例をお伝えします。
1)大学卒業後、成長著しいベンチャー企業に入社
2)やむにやまれる理由で転職をすることに
3)ベンチャーへ転職した元同僚からうちに来ないかと誘われ転職
4)いざ入社してみると、事前に言われていた話と業務内容や会社の状況が違っており、、
紹介してくれた人も社内ではそれほど力がなく、、
社長ともソリが合わず、入社してわずか数か月で転職先を探すことに。
ここで何が問題かというと、『情報非対称が大きすぎる』ことです。
■紹介する知人側
- 会社の立場の人間なのでいいことしか言わない
- 会社の本当の経営状況を知らない。特にネガティブ面について重要なことを知らないので説明できない(本当のネガティブ情報は社長や一部の幹部しか知らないことはよくあります。)
- もそもネガティブなことを言いたがらない
■転職者側
- 転職したいという意向が強いため、知人からの良い話として信用してしまう傾向が強い
- 自分が必要だと口説かれているようで気分が良い
上記2者における情報非対称があるため、転職者側はかなり不利な立場にいます。
よほどビジネス経験があるならよいですが、20代や30代前半くらいだと会社を目利きする判断軸がありません。
またビジネス経験もあまりないため、知人がいうことだからといってそのまま信用してしまう傾向が強いです。
その結果、いいことしか見えず(見ようとせず)に入社してしまうと、『こんなはずではなかった。。』となってしまいます。
そうなってしまった後に紹介もらった知人に問いただしても、『社長の方針が変わってね、、オレの力ではなんとも。。これがベンチャーだよ』、と言われ後の祭りに。。
しかし、30歳を過ぎ、養うご家族もいる状態でわずか数か月で転職、となると今後のキャリアにも大きく響くのが現実です。
ですので、どこかのCMではないですが、『ベンチャー転職は慎重に。』なのです。
改めて以下の3つのポイントを納得いくまで確認してください。
『友達が大丈夫と言ったから』というのを鵜呑みにせずにやはり自分の目・耳・肌で納得できるかどうかが大事なのです。
1)経営者に共感できるか
- ベンチャーではやはり経営者が全てといっても過言ではありません。『経営者』と複数回じっくり話して一緒にやっていきたいか見極めてください。
2)担当する業務内容の確認(これを経営者ともやるべきです)
- またそれは社内でどのような位置づけなのか?
3)知人の社内での立場の確認
- 社内でも力のある人か?信頼されている人か?
- そうでない場合、自分も悪い評判を受けたり、不利な立場になることがあります。
結局のところ、手前味噌ですが、信頼できるベンチャー専門の転職エージェントに相談するのがよいと思います。
そもそも成長するベンチャー企業は一握りです。(統計では日本では設立10年で生き残る会社5~6%、設立20年だと0.2~0.3%)
多くのベンチャー企業を見ているエージェントであれば、業界の勝ち組や負け組、経営者の評判などを調べていますので、
相談することで失敗確率はぐっと減ります。
友達から紹介を受けたとはいえ、客観的な情報収集のためにベンチャー専門の転職エージェントに相談することを
お勧めします。
このブログで少しでも不幸な転職をする人が減少すれば幸いです。
最後に、いいことばかりしか言わないベンチャーは気を付けてください!
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