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『まさにベンチャーはアドベンチャー』取引先のベンチャー経営者がいつも私に言っていました。傍から見れば楽しそうでほほえましくも、当事者はみな真剣。そんなベンチャーで発生するさまざまな出来事、珍事、事故…などを真面目につづっていきたいと思います。

ベンチャー企業はどのように目標を設定すべきか?

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"清原とイチローでここまで差が出てしまったのは何故だと思う?"

元同僚とランチをしているときに聞かれました。

同僚曰く"それは目標設定の違いだ"と。

清原の目標:甲子園で活躍して巨人に入団すること。
イチローの目標:野球道を極めること。

清原は巨人に入団するために尽くしましたが巨人に入ってからの成績や行動はみなさんご存じの通りです。

一方で野球道を極めるという終わりのないような目標を掲げたイチローは、チームや環境が変わっても技を磨き続け、自己を高め続け、メジャーの世界でも尊敬を集めるプロのアスリートになりました。

ベンチャービジネスに置きかえても同じことが言えると思います。

"上場ゴール"という言葉を最近耳にすることが増えましたが、企業の存在目的、目標の設定次第で企業の行動特性にも影響が出てくると思います。

上場が目標の会社では、上場後に人が辞めてしまうでしょうし、上場後の経営に無責任な事態が発生します。(最近もそのようなことがあったばかりですね。)

時価総額世界一が目標の会社では、威勢の良いニュースリリースを出して株価を上げることに重きが置かれます。

これらは達成が目に見えてしまうような目標ですので、達成できた後のモチベーション維持が難しく、また達成が難しいと思った時に方向性を見失いがちです。

ベンチャー企業の目標設定としては、日々達成感を味わえつつも、完全に達成するのが難しいような目標設定がよいと考えます。

例えば、私が素晴らしいと感じている例を出すと、

"世界中の教育格差を無くす"ことを目標に掲げる教育ベンチャー。

"女性の愛する力を支援する"ことを目標に掲げる家事代行のベンチャー。

この目標は日々少しでも目標に近づく達成感を味わえることができるが、完全に達成することは難しい、でもそれにチャレンジすることそのものが誇りとなるような目標設定だと思います。

ベンチャー経営者にトライアスロンやゴルフをしている方が多いという特徴がありますが、これも同じなのではないかと感じます。

彼らはプロのアスリートではないので大会で一位になることを求めているわけではなく、練習によって成長を日々実感でき、確実に目標に近づいていくことにやりがいを感じているように思います。

会社は一過性のプロジェクトではなく継続的に存続していく存在です。

ある目的を達成してしまうことで解散してしまう目標を掲げるのではなく、永遠に追及していけるような目標を掲げるべきなのではないでしょうか。

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