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『まさにベンチャーはアドベンチャー』取引先のベンチャー経営者がいつも私に言っていました。傍から見れば楽しそうでほほえましくも、当事者はみな真剣。そんなベンチャーで発生するさまざまな出来事、珍事、事故…などを真面目につづっていきたいと思います。

ニッチを目指すのは真のベンチャーではない。

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こんにちは、新幹線のビールが大好きな藤岡です。

さて、独立後初めての出張で兵庫は関西学院大学へ行ってまいりました。
大学院時代の恩師が関学で教授をしており、その授業内でベンチャービジネスについて講演をさせていただきました。

『ニッチを目指すのがベンチャー企業ではない』

そんなメッセージを伝えたつもりです。ニッチとは隙間のこと。

起業の目的はいろいろあると思いますが、
・事業を通じて社会貢献をしたい、
・強い問題意識をもっているが誰もその解決に動いていないので自分がやる、

というのは健全な動機かと思います。
そのような想いに基づいた事業は、社会を変えていつか『本流』になっていくことを目指すのが当然だと思います。

一方でニッチビジネスとは、だれもやらないニッチ(隙間)にあるビジネスチャンスに目を付けたビジネス。
ニッチだけに、大きくなることはない。

ベンチャーを起すときにその志がどこにあるか、これはとても重要なことだと思います。
・強い問題意識に基づいて事をなしているのか
・ニッチをついて一時の儲けを的にしているのか

真のベンチャーには高い志、強い問題意識があると思います。

最近、とある学生ベンチャーのビジネスコンテストに参加しました。
残念ながら、多くのプランが、『ニッチビジネス』だったように思います。
もっといえば起業することが目的だったようにも見えました。
その事業をなぜやりたいのか、心に響いてこないのです。

なぜその事業をするのか?
社会のどのような課題を解決するような事業なのか?

ニッチなビジネスに見えるかもしれないけど、目指すのは大きな社会的課題の解決。
売上は小さくても、社会に大きな影響を与える。
ベンチャーにはそんなロマンを持ってほしいです。

私の講演を聞いてくれた約250名の関西学院大学の学生のみなさんに
私のメッセージが届いていますように。

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