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フリーターがフリーターの実態を赤裸々につづります。過去働いたことのある職場を非正規雇用の立場で、法に触れない程度で自由に暴露していきたいと思います。

海外の方にも知ってほしいマンガ喫茶の利用システム

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 こんにちは。某マンガ喫茶でアルバイトをしている葉月へちまです。

 今回はマンガ喫茶を利用する外国籍のお客様について書かせていただきます。

●海外で注目を集める日本の「マンガ喫茶」 

 最近は日本の観光ついでに訪れる外国人観光客の入店が増えてきたように思います。つい先日も「観光ツアーの予定に、マンガ喫茶の見学を組み込みたいのだが可能か」という問い合わせを受けました。もちろん、

「ツアー参加者全員が利用料金をお支払いになって、通常通り店内を利用していただくのであれば構いません。そうでない場合は一度本社へお問い合わせください」

と社員の方が対応してましたが。「見学だけ」というのは他のお客様のご迷惑になってしまうのでその場合はドラマ等の撮影時と同様、貸切の対応をしなければならなくなりますからね。

 とにかく

「利用しないけれど、店内を見学させてほしい」

と聞かれることは本当によくあります。やはり海外にはあまりこういった施設がないので珍しいようです。興味を持っていただけるのはとても嬉しいですし、もっと気軽に利用してくださる方が増えたら良いなと思っているのですが、ちょっと困ってしまうことがあります。

それはマンガ喫茶の利用システムをあまり理解してもらえていないということです。

●「マンガ喫茶」の利用システム

 まず先述の通り、他のお客様のご迷惑となりますので「見学だけ」のご利用は基本的にはお断りしています。いちいち席を覗き込まれたのでは、ブース型になってる意味がありませんからね。もちろん、利用が前提で席の広さや雰囲気を確認したいという場合は、スタッフに声をかけていただければ空席へご案内します。その上でやっぱり利用しない、というのは全く問題ありません。

 次にマンガ喫茶の利用料金は「お席の利用代として利用者お一人ずつから」頂戴しています。「そんなこと言われなくてもわかってるよ」と思われるかもしれませんが、これが意外とトラブルになることが多いのです。

 よく遭遇するのが

「パソコンを利用していないし飲み物も飲んでないんだから払わないでいいだろ」

といって支払おうとしない方です。まあこれはただの屁理屈ですので、「警察呼びますよ」といえば解決なのですが、もうひとつ。受付時に

「マンガは読まない。インターネットの利用代だけ教えてほしい。もう少し安くならないのか」

と聞いてくる方もいらっしゃいます。

 「マンガ喫茶」は利用時間分の料金を払っていただければ、ブースで区切られたお席(例外的にオープンシートやマッサージシートといったブース型になっていない席もありますが)の中で、漫画を読んでもネットサーフィンしても持ち込んだ物を飲み食いしても、およそ常識の範囲内であれば何をしてもいいというお店です。・・・常識の範囲内といったのは、カップルで来られるお客様で時々常識を逸脱した行為をされているのでお声かけにいかなければならない時などがあるからです。機会があればまた別の記事で書かせていただきますが、あくまで「カフェ」なのだということをわかっていただきたいですね。

 話が逸れてしまいました。とにかくインターネットや漫画の立ち読み料としてではなく、「お席の利用代として」料金を頂戴しているお店なのだということをご理解いただきたいのです。ドリンクを飲まなかろうが漫画を読まなかろうが、休憩所ではなくお店である以上料金は発生します。

 そして、基本的にどこの店舗も料金表に記載されているのは「一名様分の」料金です。利用人数が増える場合はそれに伴って倍にしていただければ良いのですが、外国では馴染みのない方がが多いのでしょう。よく理解されないまま入店されて、支払い時のクレームに繋がることが多々あります。また人数分の料金がかかることを説明すると今度は

「じゃあ私一人だけ入る。連れは入り口で待たせておくから」

というので一名分のご入店案内をすると、そのあと入り口で待つ人を交代してローテーションでお席を使われてしまうということがあります。注意するとやはり「パソコンを利用しているのは一人だけ。時間分の料金は払う」とおっしゃるんですよね。

だから「お席の利用代として利用者お一人ずつ」に料金が発生するのだということを理解していただきたいのです。

 

●ごちゃごちゃ言ったけど、ちゃんと知ってほしい「マンガ喫茶」の魅力

 これは「マンガ読むの遅いから利用しても損する気がする」と思っている日本の方にも是非知っていただきたいことなのですが・・・

今の「マンガ喫茶」はマンガを読むだけの施設ではありません!

 
「知ってるよ。ネットもできるでしょ」と突っ込まれそうですね。でも本当にそれだけでもないのです。

 マンガ喫茶の魅力の一つとして挙げられるのが、無料レンタル品が充実しているということです。DVDや充電器、ゲーム機、トレイ、ブランケット、スリッパ、ヘアアイロン、メイクセット、マッサージクッション・・・などなど。店舗によって異なりますがとにかく様々なレンタル品が用意されています。

 ちなみに私はどこまで料金の元をとれるだろうかと思って先日、某マンガ喫茶でDVD、充電器、トレイ、ブランケット、スリッパ、ヘアアイロン、メイクセット、マッサージクッションを借りて、3時間のレディースパックで入店しました。あ、レンタル品は大抵フロントでのお貸出となるので入店時にまとめて借りてしまうことをおすすめします。

 私はレンタル品と一緒に入り口のおすすめコーナーと雑誌コーナーからとった何冊か漫画と雑誌を手にもって案内された席へ向かいました。そこで一度荷物を置いて、トレイだけ持ってドリンクとソフトクリームを乗るだけ乗せてまた席に戻ると、携帯の充電とDVDの再生をし、背中にマッサージクッションをセットしてブランケットをかぶりました。こうすることでもう私にとっての完璧に快適な環境は整ったのです。その後はDVDを見ながらブランケットかけてマッサージクッションに寄りかかりながらメイクをし、DVD観終わったら漫画読んだり、雑誌を読んだりしながらヘアセットをするという至福の時を過ごしました。

 1000円もかからずにここまで楽しめるなんてすばらしいところだと思いませんか。

 レディースシートを設置しているお店がたくさんありますので、「店内暗い上に個室って、ちょっと怖いな」と思うことが少なくなり女性が利用しやすいお店となったことも魅力の一つだと思います。

 ここでお話したことはマンガ喫茶の魅力のほんの一部です。私が一番魅力的だと思うのは先ほども書きましたがやはり、「常識の範囲内では何をしても良い」ということですね。読みたいマンガがなくなったら映画を観ればいいし、映画に飽きたらゲームをやっても良いし・・・というのが贅沢な時間過ごしてるなと思えて、とても楽しいです。まあ誘惑が多すぎるので締め切り直前の仕事や課題をやる環境としてはおすすめできませんが。

 というわけで、より多くの人にルールを守って楽しくマンガ喫茶を利用していただけるように私も努めていきたいと思います。

 

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