オルタナティブ・ブログ > "エリック松永の道場破り" >

-エリック松永は英語道場だけじゃない!!-

”楽器の知識がなくてもセッションが楽しめる時代”に想う

»

ミュージシャン仲間でもある佐々木さんからの情報で、楽器の知識がなくてもアドリブが弾けるソフトが沢山出ていることを知りました。DSやiPhoneで気軽にセッションが楽しめるものです。YouTubeとかで見ましたが、音も綺麗で、ギターなんかチョーキングまで出来ます。コードにあわせたスケールしか音が出ないので、でたらめに叩いても、音がはずれないで、それっぽく聴こえます。


実は、結構、複雑な思いなんです。いちおう音楽学校くんだりまで行って勉強しCa390350001_3
た身としましては、、、、、。


ギターという楽器はやっかいなもので、弦が温度や湿度で伸びたり縮んだりしますし、ギター本体もきちんとメンテしないとネックがそってしまい楽器として機能しません。弦の巻き方ひとつでチューニングの狂いも違います。普通の音程を維持するだけでも大変なのです。プレイとなれば、更にコードやスケールの知識と実践での経験、リズムの勉強など、勉強しなければいけないことが山積みです。細かい技術ですがチョーキングも物理的に弦を押し上げるので、上がった時の音程を性格に出すためにチューナーを前に何時間も練習しました。


現役時代は、メトロノームの音が空気みたいにいつも鳴っていて、プレイする為に血のにじむような練習を毎日何時間もしていました。1日最低4時間はスケール練習しろと言われ、毎日、毎日4時間ドレミばかり弾いていたこともありました。練習しすぎて腱鞘炎になったこともありました。


”楽しむためには、苦しまなきゃ”と本気で信じて音楽と向き合ってきました。私にとって音楽は、”音楽苦”です。楽しむためには、音の洪水と苦しみに耐えなければいけない。(ってダサいんですよね、、、、)


今では、何の準備もなく、簡単に音楽が出来る時代です。プレイする前に血のにじむ連取も必要ありません。ソフトウェアが簡単に演奏するレベルに到達する為には、リアルな楽器では凄い努力が必要になります。これから、きっと次々と新しいソフトが登場し、機能もアップするんでしょう。そして、より凝った演奏が出来るようになるんでしょう。そういう楽器が普通になった時に、音楽ってどう変わるんでしょうか?少し寂しい気持ちになります。


アホかと思われるでしょうが、楽器は自分にとって人生の伴侶です。たまに楽器屋で若い娘(ギター)を見て、心ときめいてしまうこともあります。でも、浮気はいけない、浮気はいけないと心を制御しようと思いつつ、、、つい肩に手を触れてしまう(試奏)、そして後悔なーーんて気持ちになるんですよ。そういう気持ち、いつまでも持っていたいし、そういうアホな若者も滅亡してほしくないな。


徒然なるままに、オッサンの時代錯誤を語ってしまいました、、、失礼しました。


ちなみに、私の本妻(Fender Stratcaster)は私と同級生の1967年生まれ。41歳になりましたが、あいかわらず、いう事を聞いてくれません。。。。。

Peace out,


Eric

Comment(6)